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レシーバーの最高額を目指さないラムズWRカップ、「自分と誰かを比べはしない」

2022年04月20日(水) 11:13


ロサンゼルス・ラムズのクーパー・カップ【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップには確かにNFLで最高額が支払われるレシーバーになる資格がある。だからと言って、本人がそれを要請しているわけではない。

カップは2021年にレシービングの3冠を達成した(キャッチ回数、レシービングヤード、レシービングタッチダウンでそれぞれNFLトップ)。そして、ロサンゼルス・ラムズが第56回スーパーボウルでシンシナティ・ベンガルズを退ける上で重要な役割を果たし、スーパーボウルのMVPにも選ばれている。

だが、慣例に反してカップは報酬の比較に囚われてはいない。いずれ新契約にサインするときにカップが気にするのは、キャップが破綻するような大金を受け取ることではなく、正当な額を受け取ることだ。

急激にインフレを起こしたレシーバーマーケットに新たな基準値を置くことについて現地19日(火)に問われたカップは「それは俺がとるアプローチじゃないと思う。自分がありたい位置ってもんがある。俺がフェアだって思う位置がある」と答えた。

「誰も倒そうなんてしていない。俺は自分と誰かを比べようとしていない」

現在の契約において、カップは最終年の前年を迎えている。この契約で支払われるのは年平均1,575万ドル(約20億3,198万円)であり、その額はリーグ全体を見たときにレシーバーのトップ15にすら入っていない。

それでも、本人の言う通り、カップは自分をタイリーク・ヒル(年平均3,000万ドル/約38億7,213万円)やデイバント・アダムス(同2,800万ドル/約36億1,399万円)、ディアンドレ・ホプキンス(同2,750万ドル/約35億4,630万円)らと比べようとしていない。

こういったアプローチが新しいものだというわけではない。クオーターバック(QB)トム・ブレイディはニューイングランド・ペイトリオッツでの長いキャリアの間、何度かより低い金額を受け入れてきた。それによってペイトリオッツは他のポジションに資本をつぎ込むことができ、20年にわたって競争力の高いチームを維持できたのだ。

わずか数カ月前までの想定額を越える新契約をレシーバーたちが結んでいる中、次にポケットをふくらませるのはカップだと見られている。しかし、カップはコメディも顔負けのぶ厚い財布を持つことに関心はないようだ。

カップは自分自身とラムズがタイトルを追いかける上で適切な数字を見定めることに焦点を置いている。

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