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外からの評価に反してコルツの若手WRには「たくさんの長所がある」とライクHC

2022年04月22日(金) 12:40


インディアナポリス・コルツのマイケル・ピットマン【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

インディアナポリス・コルツはこのオフシーズンに、一つのポジションを除いてロースターのほとんどをアップグレードしている。残るはワイドレシーバー(WR)だけだ。

コルツはWRマイケル・ピットマンの相棒となるような選手をレシーバー陣に追加していないが、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクはおおかたの意見に反してその必要はないと現地20日(水)に述べた。

「外からの評価は認識している。若い選手がたくさんいるが、全員合わせて一体何回キャッチできたんだ? と言いたいのだろう」とライクHCは話している。「私は彼らにはたくさんの長所があると思っているし、成長し続けるのを楽しみにしている」

ピットマンを除いてコルツが擁するレシーバーは次のようなメンバーとなっている。元2巡目指名選手のパリス・キャンベルはキャリア通算34回のキャッチを記録しており、新たに契約を結んだアシュトン・ドゥーリンは通算18回のキャッチ、キキ・キューティーは通算84回のキャッチをマークしているがそのうちの83回はヒューストン・テキサンズに在籍していた時のもので、昨年にコルツで出場した2試合では1回のキャッチしか記録していない。デマイケル・ハリスの持つ通算10回のキャッチはすべて2020年に残した記録で、デズモン・パットモンの通算キャッチ数は2回。そして、昨年のドラフトで7巡目に指名されたマイク・ストラチャンはルーキーシーズンにキャッチ2回を記録している。

コルツのレシーバー陣のうち、ピットマン以外によるキャリア通算の合計キャッチ数は150回で、その半分以上はキューティーがテキサンズで達成したものだ。

ライクHCは好きなだけ彼らの長所について語ることはできるが、若いレシーバーの中から誰かが頭角を現すまで、あるいはコルツがレシーバーを追加するまで疑いの声は消えないだろう。

不満を抱えてトレードを要求しているサンフランシスコ・49ersのWRディーボ・サミュエルにとってコルツは理想的な移籍先かもしれない。サミュエルはライクHCのオフェンスに完璧にフィットし、クオーターバック(QB)マット・ライアンにとってフィールド中央を制するターゲットになれるだろう。だが、コルツは今年のドラフトで1巡目指名権を持っていないため、トレードの交渉は無駄に終わるかもれない。来年以降の指名権をトレードするという手もあるが、ライアンがもうすぐ37歳になるとあって、コルツは将来のクオーターバックを獲得するためにその指名権をとっておく必要があるだろう。

また、ライクHCは「どうなるかは分からないが」と口にした上で、フリーエージェント(FA)となっているWRのT.Y.ヒルトンを呼び戻す可能性についても触れた。しかしながら、ベテランのヒルトンは昨シーズンに出場した10試合で23回のキャッチで331ヤードとタッチダウン3回しか記録していない。

高く評価している若手レシーバーたちを育てるのはライクHCの仕事である一方、ロースターに才能ある選手を追加するのはジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードにかかっていると言えよう。

バラードGMについてライクHCは、「どのような選択肢があるかは一緒に検討していくつもりだ。みなさんも知っての通り、それに関してはクリスの右に出る者はいない」と述べた。「ドラフトであろうと、これからの数カ月やトレーニングキャンプ中に選手を獲得する形であろうと、クリスほどロースターを発展させ続けることに長けた人はいない。私の中ではクリスが一番だ。だから、目の前のロースターやその先に目指すものを考える際には、クリスと選手たちを全面的に信頼している。私としては、必要なものはすべてそろっていると思っているが、クリスが常に最善を尽くしていることや、これから良くなっていくことも分かっている」

【R】