ニュース

「プレーするかどうか分からない」と引退を考えるWRデショーン・ジャックソン

2022年04月22日(金) 15:22


ロサンゼルス・ラムズのデショーン・ジャクソン【Ben Liebenberg via AP】

リーグで最速の選手の一人であり、NFLで14シーズンを過ごしたワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンがフィニッシュラインを迎えるかもしれない。

3度のプロボウラーにして歴代で最高のディープスレットの一人であるジャクソンが、“ちょうど合う”ものが現れない限り引退する方向に傾いている。

「自分が来年プレーするのかどうか、本当に分からないんだ」とジャクソンは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイティッド)』のアシュリー・ニコール・モスとのインタビューで語った。

「自分がプレーを続けるって発表したのは分かっている。本当に俺の人生のこういう地点だと、ちょうど合うものじゃなきゃならない」

「俺のここまでのキャリアはものすごかったからな」

昨年にそのキャリアが行きついたのがラスベガス・レイダースだった。2021年シーズンをロサンゼルス・ラムズで開始した後、ジャクソンはレイダースで7試合に出場している。

後にスーパーボウルチャンピオンになるラムズだが、ジャクソンとは合わなかった。ジャクソンはリリースを要請し、それを受け入れられている。レイダースはジャクソンにとってNFLキャリアで5つ目のチームであり、他にフィラデルフィア・イーグルス(2回)、ワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)、タンパベイ・バッカニアーズに在籍してきた。ラムズとレイダースではキャッチ20回、454ヤード(キャッチ平均22.7ヤード)、タッチダウン2回を記録しており、まだゲームブレイカーになれるだけの力がある。

これまでのシーズンすべてで40ヤードを越えるキャッチを決め、1シーズン以外は50ヤードを越えるキャッチもマークしているビッグプレーの猛者は、キャリア通算のキャッチ平均ヤードが17.6であり、キャッチ632回で1万1,110ヤード、タッチダウン58回という記録を残してきた。4シーズンでキャッチ平均ヤードのトップに立ち、5シーズンで1,000レシービングヤードを越えている。

「もうこれまでに自分が達成しようと思ったすべてのレベルを超えた」とジャクソンは言う。

ジャクソンのキャリアは2008年NFLドラフトの2巡目でイーグルスから指名を受けたことに始まった。イーグルスの先発ラインアップにすぐに影響を与えたジャクソンは、レシーバーとしても、ボールを足で運ぶ選手としても、NFLでトップのリターンマンの一人としても活躍した。イーグルスで6年を過ごした後にワシントンに移ったジャクソンは、さらにタンパベイに移籍したものの、以降はケガに苦しめられるように。それでも1試合に1回は相手の脅威となるようなビッグプレーを決め、最近ではレイダース時代にダラス・カウボーイ戦で56ヤードのキャッチングタッチダウンに成功している。

15年目に戻ってくるための適切な状況は何か尋ねられたジャクソンは、具体的にチーム名を挙げる前に“素晴らしいクオーターバック”がいることが一つの要素だと話した。

現カンザスシティ・チーフスHC(ヘッドコーチ)のアンディ・リードによってドラフトされ、その指揮下でプレーしてきたジャクソンは「チーフスがそうかもな」とコメント。

さらに「ブラウンズ。ラッセル・ウィルソンはデンバーにいる。それにグリーンベイ。正しい道にいるから、そのうち分かるだろう」と続けた。

【A】