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イーグルスのアルセガ・ホワイトサイドはWRからTEに転向へ

2022年04月23日(土) 00:09


フィラデルフィア・イーグルスのJ.J.アルセガ・ホワイトサイド【AP Photo/Noah K. Murray】

4月25日(月)に始まるオフシーズンプログラムで、フィラデルフィア・イーグルスの元2巡目指名がこれまでとは違うポジションでフィールドに立つことになる。

J.J.アルセガ・ホワイトサイドはワイドレシーバー(WR)からタイトエンド(TE)に転向する予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地22日(金)、伝えた。最初にこれを報じたのは『Philadelphia Inquirer(フィラデルフィア・インクワイアラー)』のジェフ・マクレーンだった。

アルセガ・ホワイトサイドは2019年NFLドラフトの全体57位で指名され、クラブ入りしている。当時の彼はスタンフォード大学の有望なWRで、大学で輝かしい成績を収めており、いずれは先発入りを果たすだろうと考えられていた。大学時代の28回のタッチダウンのうち、半分は最終学年に記録されたもので、この年に1,059ヤードを獲得している。

しかし、イーグルスでの3年ではレシーブがわずか16回にとどまり、エンドゾーン到達は2回――うち1回はマイルズ・サンダースの74ヤードランに続くファンブルリカバリーで、もう1回はルーキーイヤーの20ヤードキャッチだった。異なる結果を求めて何度も同じことを繰り返すよりも、アルセガ・ホワイトサイドとイーグルスは白旗を振ってタイトエンドにシフトすることにした。

ドラフト時の期待に応えられずにいる選手にとっては完全に理にかなった動きといえる。188cm、102kgと大柄なアルセガ・ホワイトサイドはレシーブの脅威だ。2019年のドラフトを前に、NFL.comのアナリストであるランス・ジアーレインは彼がレッドゾーンに近い方が危険度の増す選手だと表現していた。バスケットボールでオールステートにも選ばれているアスリートであることを考えると、そのパッケージはリーグで居場所を見つけた多くのタイトエンドのように見えてくる。

アルセガ・ホワイトサイドが加わるTE陣には、ダラス・ゴーダート、リチャード・ロジャース、ノア・トギアイ、ジャック・ストール、そしてタイリー・ジャクソンがいる。ジャクソンもまた、大学でクオーターバック(QB)を務めながらプロではタイトエンドに転向しており、NFLでのポジション転向についてはいくらか知識を持っている選手だ。

デプスチャートを進み、プレシーズンの終わりにロースター上のポジションを確保したとしても、アルセガ・ホワイトサイドが最もインパクトを与えるのはスペシャルチームでのものになる可能性が高い。本来のポジションではなく、彼はフィラデルフィアのサードフェーズのメンバーになることで、自分に適した場所を見つけてきた。

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