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ブラウンズの意向はQBメイフィールド側に「率直に伝えていた」とベリーGM

2022年04月23日(土) 14:44


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【Ryan Kang via AP】

クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの物語はクリーブランド・ブラウンズが彼をトレードするまで続くだろう。ジェネラルマネジャー(GM)のアンドリュー・ベリーは調子の悪いクオーターバックに関する質問に答えている。

ベリーGMは現地22日(金)、QBデショーン・ワトソンの獲得とその際の対応に関してチームから“見下された感じ”がしたと示唆するコメントをメイフィールドが出したことについて質問された。当然、その手に乗らなかったベリーGMは次のように述べている。

「彼の代理人にはこちらの意向を率直に伝えていた。そうは言っても、ベイカーの気持ちは誰にでも分かると思う。NFLでは時として、チーム関係、コーチ関係、選手関係、どれをとっても、うまくいかないことがある。ベイカーはクオーターバックとして成功し、これからも成功し続ける、競争心と意欲にあふれた若者だから、確かによく理解できる」

メイフィールドの2021年シーズンは終了してから数え切れないほど蒸し返されている。簡単にまとめるとこうだ。まず、カンザスシティ・チーフス戦で厳しい敗北を喫したところから始まり、シーズン第2週に行われたヒューストン・テキサンズ戦で肩を負傷。結局、欠場しても差し支えないシーズン第18週以外はずっと痛みと体調の悪化を感じながらプレーしていた。メイフィールドのパフォーマンスはそれに伴って低下しており、現在、勝つために必要なものを獲得したと信じているブラウンズは、2022年も同じことを繰り返すわけにはいかなかったのだろう。

したがって、ベリーGMはワトソンを獲得して完全保証の5年2億3,000万ドル(約295億4,833万円)の契約を結んだ。それは当然、メイフィールドのクリーブランドでの時間が終わったことを意味しているが、メイフィールドはまだロースターにいる状態であり、今後も議論の対象となるだろう。

しかしながら、ベリーGMはメイフィールドのトレードの可能性について詳細を明かさずに2022年にそのポジションでロースター入りさせようとしている選手たちに標準を合わせており、チームは将来に目を向けているところだ。それにはワトソンをはじめとしてQBジョシュア・ドブスやベテランバックアップQBジャコビー・ブリセットが含まれている。

3人とも今週はオフシーズンワークアウトに参加するため、チーム施設に来ていた。ベリーGMはワトソンがNFLから長期間の出場停止処分を受けた場合、先発起用が濃厚なブリセットを獲得した理屈を説明している。ワトソンは現在、性的暴行および不品行の訴えによって22件の民事訴訟の対象となっている。NFLは2021年3月にそれらの疑惑の調査を開始した。

「バックアップクオーターバックはわれわれにとって常に優先順位が高い。そのポジションの成績がシーズンを左右することも多いからだ」とベリーGMは強調している。「みんなが防ぎたいのと同じで、他のポジションのケガや欠員によるものであっても、クオーターバックでは本当に同じことだ。ジャコビーは才能豊かで経験豊富である上に、さまざまなオフェンスでプレーしていろいろな状況やユニークな場面でもコールされ、良い結果を残してきた選手だ。春を迎えるにあたって楽しみにしていた選手であり、われわれは幸運にも彼を獲得することができた」

シーズン第1週に先発を務めるのがワトソンとブリセットのどちらであろうと、1つだけ明らかなことがある。それはブラウンズ攻撃陣のファーストチームにメイフィールドが含まれないということだ。最終的にメイフィールドが他チームの先発組に加わるかどうかは、数週間のうちに分かるだろう。

【RA】