満足な健康状態でオフシーズンワークアウトに臨むカウボーイズQBプレスコット
2022年04月25日(月) 09:55現地22日(金)、数シーズンにわたって大小問わずケガに悩まされてきたダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットがここしばらくの間で最も健康状態の良いオフシーズンを過ごしていると明かした。それによって、今週から参加する自主参加のオフシーズンワークアウトへの意欲が高まっているという。
自身が共同代表を務めている小児がん基金のイベントに現れたプレスコットは「ワクワクする。今朝投げてみてセッションを終えた後、ああ、ワクワクしているなあというのを心、足、腕、体全体で感じたんだ。ああ、楽しみだ」とコメントした。
ここ数年間で複数のケガと戦ってきたプレスコットだが、特に2020年シーズン第5週の試合中に右足首を複雑骨折と脱臼したのが最も悲惨だった。この後、シーズン終了となっている。2度の手術を受けて2021年シーズンには復帰したものの、他のケガにも悩まされ続けたプレスコットはシーズンの大半で力を出しきれずにいた。
プレシーズンに右肩を痛めて出場時間が制限されていたプレスコットは、10月にも右ふくらはぎを痛めて1試合を欠場している。一方、こうした問題を抱えていたにもかかわらず、チームをポストシーズンに導いた。体を休めるために出場を辞退したものの、プロボウルの補欠選手にも選ばれている。カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは先月、プレスコットが投球側ではない左肩の“除去”手術を受けたと発表したばかりだ。
2021年に生じた他のケガから回復する時間も得ながら、足首の強度を保つためのリハビリを数カ月続けてきたプレスコットは今、ようやくケガから立ち直れる段階にきたと感じている。
「1年前は興奮していた。自分の足が元に戻ったし、初めて動かしたからね。1週間後には、2ジャンプ、3ジャンプ、ジョギング、スプリントができるようになったから、ワクワクしたし、進歩も感じた」と語ったプレスコットはこう続けた。「でも、それから1年後、フィールドに立てたし、足のことなんて考えもしなくなった。足をより良くしようと考えていたところから、1つもそんなことを考えなくなったんだ。寒冷前線がやってきたら、少し痛む日があるかもしれないけど、頭の中で考えたり、心配したり、リハビリをしたりすることはない」
オフシーズンに特定の部位のリハビリを気にする必要がないため、今年は全体的にプレーの質を高めることに集中してトレーニングキャンプを迎えられると考えているプレスコットはこう強調した。
「一部分をリハビリしているわけではない。体全体を鍛えている。足のスピードについて、これだけを非難していてもダメだ。今は“これまでより速くできるか?”というだけのこと。今はケガをする前の状態に人としても選手としても磨きをかけ、この組織のために最高の選手になるだけだ」
カウボーイズが2022年シーズンにポストシーズンで勝ち進みたいのであれば、健康面に問題がなく、さらに向上しているプレスコットはまさに必要とされる存在になりそうだ。
【RA】