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【2016年第5週】ライオンズがイーグルスを僅差でかわす

2016年10月10日(月) 10:50

チームへ指示を出すデトロイト・ライオンズのQBマシュー・スタッフォード【AP Photo/Rick Osentoski】

現地9日(日)にデトロイト・ライオンズのホームで行われたフィラデルフィア・イーグルスとの第5週、残り時間1分28秒でライオンズのキッカー(K)マット・プラターが29ヤードのフィールドゴールを獲得し、コーナーバック(CB)ダリアス・スレイがその次のスナップでビッグプレーとなるインターセプトを決めたライオンズがイーグルスに24対23で勝利を収めた。敗れたイーグルスのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツにとっては初めての黒星だ。

第1クオーターにライオンズQBマシュー・スタッフォードがRBセオ・リディックにタッチダウンパスを決め、第2クオーターにもワイドレシーバー(WR)マービン・ジョーンズへタッチダウンパスを通した。イーグルスは過去3試合で第1クオーターでのタッチダウンパスや得点を許したことがなく、相手攻撃陣に1試合で計3タッチダウンを決められたこともなかったが、ライオンズが3つのドライブ全てで得点し、21対10とリードを広げて前半を終えている。

2009年から2013年までライオンズでヘッドコーチ(HC)を務めた現イーグルスの守備コーディネーター(DC)ジム・シュワルツはライオンズ戦に向けていくらか調整をしていたように見えた。ライオンズは後半開始後の4ポゼッションで19ヤードの獲得にとどまり、1ファンブル、3パント。一方のイーグルスは後半、QBウェンツが9プレーで75ヤードのドライブ、WRジョシュ・ハフに1タッチダウンパスを決めて良いスタートを切った。

QBスタッフォードはライオンズ陣地16ヤードで手からボールをこぼし、先週日曜日に銃所持容疑で逮捕されていたイーグルスのラインバッカー(LB)ナイジェル・ブラッドハムによってリカバーされた。ライオンズはイーグルスにフィールドゴールの機会を献上し、Kケイレブ・スタージスが49ヤードのフィールドゴールを決めて21対20、残り6分45秒でイーグルスがこの日初めてとなるリードを奪う。しかし、イーグルス守備陣はそのリードを守り切ることができなかった。

3勝1敗でライオンズ戦に挑んだイーグルスは第4クオーター残り2分34秒でランニングバック(RB)ライアン・マシューズがライオンズのCBスレイによるタックルを受けてボールをファンブルし、今季初めてのターンオーバーを記録してしまう。

このルーズボールを残り45ヤード地点でライオンズのディフェンシブタックル(DT)タイラン・ウォーカーが奪取。第3、第4コンバートで残り39ヤードからQBスタッフォードがクロッシングルートでWRゴールデン・テイトへ出したパスが見事に決まり、イーグルスのフリーセーフティ(FS)マルコム・ジェンキンスによるテイトへの不必要なペナルティを誘発したことで決勝点となるキックが生まれた。

イーグルスは試合終了まで1分28秒、残り25ヤードでタイムアウトなしの状態。開幕からの3戦でターンオーバーをまだ記録していないQBウェンツはファーストダウンでWRネルソン・アグホローへのパスを選択するも、これをスレイがライオンズ陣地23ヤードでインターセプトして試合を決定づけた。

これで2勝3敗となったライオンズは3連敗中の嫌な流れを食い止めた。QBスタッフォードはパス25回中19回、180ヤード、3タッチダウンを記録。

イーグルスのQBウェンツは33回中25回のパスを成功させて238ヤード、2タッチダウン、1インターセプトだった。