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さまざまな偽情報が流されたとオレゴン大学DEティボドー、ドラフトは「最高の夜になる」

2022年04月27日(水) 13:58

ケイヴォン・ティボドー【AP Photo/Andy Nelson, File】

オレゴン大学のディフェンシブエンド(DE)ケイヴォン・ティボドーは2022年NFLドラフトのトップ10で名前を呼ばれる可能性のある注目選手だ。ドラフトを前に取材に応じたティボドーは、服装に関する問いかけにうろたえた後、これまでの人生でずっとそうだったように、自信満々の答えを返した。

「待ってくれよ。ドラフトナイトで誰の服装が一番きまってると思う? 俺だよ。俺だけ。2人なんていない」

思い返せばティボドーはオレゴン大学のプロデーにも「俺が聞いた中で一番バカげてるのは、俺が今回のドラフトで最高の選手じゃないって話だ。他には全然聞いていないけど、俺にとってはものすごい侮辱だぜ」と話していた。

ファッションもプレーも自分が最高だということに疑いを持たないティボドーは、それを世界に向けて発信することにも臆していない。デマーカス・ウェアやボン・ミラーをお手本にしてきたというティボドーは、スーパースター級の才能やパーソナリティが不足していると言われている今季のドラフトにおいて、その両方を感じさせてくれる。

レッドカーペットに登場する際の衣装について、ティボドーは「まだ詳しくは言えない。2、3週間前には準備した。スタイリストはいらない。俺が自分でやるんだ」と話し、こう続けた。

「ブラックできめる。ドルチェ・アンド・ガッバーナだな。木曜日の夜のベストドレッサーは俺さ」

ティボドーはフィールド以外の面で注目されることが多く、フットボールに対する姿勢については疑念の声も上がっていた。しかし、本人はそういった声を退ける準備が万端のようだ。

「皆が思っているのとは違う。変化球がかなりあった。フットボール以外のこともそこにたくさん入っている。政治的なこともたくさん。マスコミってそんな面があるだろ。ものごとがどういう風に表現されるか、どんな筋書きで書かれるか」とティボドーは言う。

ティボドーが言っているのは、自身に対するうわさがしばしば、単なるアスリートにとどまりたくないという公に語ってきた将来の展望に関連するものである点だ。ティボドーはソーシャルメディアでたくさんの人々からフォローされることを望んでおり、フットボールキャリアが終わった後には放送業界で長く活躍したいと思っている。ある匿名の情報元は、ティボドーが優れたフットボール選手になるより、自身のブランドを築くことの方に強い欲求を持っていると『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』に話したという。ティボドーは次のようにコメントしている。

「この人生でずっと、批評を受けてきた。だから、特に目新しいことじゃない。俺の状況にあるわけじゃなくて、対処の仕方も知らない人たち、特に俺の家族や母が、俺の人格を批判するようなストーリーを見てしまったときは、ただキツイ。批評はいいけど、ガセネタは別だ。偽の情報がたくさんあった」

チームとのインタビューによって、そういった疑念は払しょくされたと考えているティボドー。ドラフトまでの期間にほぼすべてのチームのインタビューを受けたティボドーは、トップ30の指名権があるチームの多くを個別に訪問している。その内訳はデトロイト・ライオンズ(全体2位)、ヒューストン・テキサンズ(全体3位)、ニューヨーク・ジェッツ(全体4位および10位)、ニューヨーク・ジャイアンツ(全体5位と7位)、フィラデルフィア・イーグルス(全体15位と18位)だ。また、アトランタ・ファルコンズ(全体8位)もロサンゼルスでティボドーと面談した。ティボドー側の陣営にはトップ10以下にはならないという確信があり、ライオンズから全体2位で指名される可能性もあると見られている。

『Next Gen Stat(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ティボドーは過去5年のドラフトにおけるエッジの候補者たちの中で、3番目に高いドラフト全体スコアを有しているという。ドラフトに至るまでの過程でどう報じられてきたかに冷めた視線を送っているティボドーだが、一方で楽しんでいるコンテンツが1つあることも認めている。それがモックドラフトだ。

「モックドラフトは読んでるぜ。いつもな。楽しいんだ。そういうモックドラフトに何か意味があるとは思わない。ただ、どういう騒ぎになっているかが面白い」とティボドーは話している。

「木曜の夜には、俺がベストドレッサーだ。名前が呼ばれたら、家族と一緒に祝う。俺たちは叫んでいるだろうし、ステージを歩くときには踊っちまう」と言うティボドーは「その瞬間を感じながらダンスする。最高の夜になるな」とコメントした。

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