パスラッシャーOLBクィンは売り物ではないとベアーズ
2022年04月27日(水) 23:34アウトサイドラインバッカー(OLB)ロバート・クィンをトレードで獲得できるかどうかを嗅ぎ回っているNFLチームがいくつかいるかもしれないが、シカゴ・ベアーズは積極的に彼を手放そうとはしていない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地27日(水)の朝、ベアーズは現在クィンを売りに出してはいないとの情報を伝えている。
クィンは26日(火)、自分としてはシカゴに残りたいが、フットボールビジネスは“クレイジー”だからと諦めの表情を見せ、カリル・マックが2回もトレードされるのだから、誰にだってあり得ることだと付け加えた。
クインは火曜日にチームの新コーチ陣との顔合わせを終えた。
来月32歳になる彼は昨シーズン、まだ十分に力を残していることを証明している。プロボウルにも選ばれているクィンは2021年に出場した16試合で18.5回のサックを記録しており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、57回のクオーターバックプレッシャーは全ディフェンダーの中で12位に入っているという。
2022年のベースサラリーは1,280万ドル(約16億3,734万円)の予定で、契約最後の3年に保証金は残されていない。そのため、シカゴが今も生産性を誇るベテランとドラフト前に手を切るかどうか、他のチームたちがうかがっていたとしても驚きではないだろう。
オフシーズンの定義に“再建”という言葉を避けているジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズにクィンを売りに出すつもりはないものの、強力なオファーが1つあれば、その考えも変わるはずだ。現段階でドラフト指名権を6つしか持たないGMがもっと指名権を増やしたいのならば、魅力的な資産を手放さねばならない。
クィンのようなリーダー兼プレーメーカーを失えば、2022年のシカゴがさらに低迷するのは間違いないことだ。だが、ポールズはどんなオファーについても将来をてんびんにかける必要がある。
チームがベテラン選手を“売らない”という報道には、まだそれを検討するだけの良いオファーが来ていないだけという意味が付随している。絶対にないとは決して言い切れないのがこのリーグなのだ。
【M】