RBパターソンを複数の役割で起用するとファルコンズHCスミス
2022年04月28日(木) 12:202022年のドラフトが近づく中、アトランタ・ファルコンズのワイドレシーバー(WR)陣はNFLの中で最も実績がないと言われている。
そんなファルコンズは全体8位や2巡目43位の指名権でプレーメーカーとなるような選手を追加することができる。だが、それでも経験の浅いユニットであることに変わりはないだろう。その現実を踏まえると、ファルコンズはパスゲームにおいてもランニングバック(RB)のコーダレル・パターソンに頼るしかない。
ヘッドコーチ(HC)のアーサー・スミスは現地26日(火)に「去年のCP(パターソン)の活躍には感謝しているし、これからも期待している」とチームの公式サイトで述べている。「彼にはいろいろな役割を果たしてもらうことになるだろう」
スミスHCはファルコンズでの一年目でパターソンの才能を開花させた。オールラウンドな選手として相手に脅威を与えられるパターソンは、いずれもキャリアハイとなる153回のランで618ヤードとタッチダウン6回をマーク。さらに、キャッチ52回で自己ベストとなる548レシーブヤードとタッチダウン5回も記録した。
バックフィールド以外でも活躍できることを証明したパターソンは、マッチアップしたディフェンスにとっては悪夢のようなものだ。パターソンはカバレッジにきたラインバッカー(LB)を振り切り、ディフェンシブバック(DB)にマークされても空中戦を制することができる。パターソンはランニングバックということになっているが、そのパスキャッチの素質ゆえ、ディフェンスは彼のことを一流のレシーバーとしても認識しておかなければならない。パターソンを両方のポジションで活かすことで、ファルコンズはより小柄なニッケルやダイムディフェンスを突破することができる。
オールプロで何年もリターナーとして活躍してきたパターソンは、30歳にしてやっと攻撃的な武器として躍進したシーズンを送ることができた。スミスHCのシステムに留まるため、このオフシーズンにファルコンズと再契約している。
ホイールルートに常に正確なパスを出していたクオーターバック(QB)のマット・ライアンがいなくなり、司令塔がQBマーカス・マリオタ、あるいはルーキーQBになれば、パターソンンの長所を活かしきることができないかもしれない。それでも、現在のレシーバー陣を考えれば、2022年には一貫性のないパスを埋め合わせるくらいに大量のチャンスがパターソンに回ってくるだろう。
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