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ペイトン・マニング夫妻の財団がジョージア工科大にデマリウス・トーマス奨学金を設立

2022年04月28日(木) 12:32


デマリウス・トーマス【AP Photo/Elise Amendola】

ペイトン・マニングと妻のアシュレーが運営する『PeyBack Foundation(ペイバック財団)』は、ジョージア工科大学のレジェンドであり、マニングの元チームメイトでもあるワイドレシーバー(WR)デマリウス・トーマスを追悼し、この大学の学生向けに必要に応じて毎年提供する奨学金を設立した。

現地27日(水)の朝にジョージア工科大学とペイバック財団がこの奨学金を発表している。

デマリウス・A・トーマス奨学金基金は、トーマスが生まれ育ったジョージア州ローレンス郡またはその周辺地域出身の新入生のうち、経済的な支援を必要としている学生に対してジョージア工科大学に入学するための奨学金を提供するものとなる。

大学のプレスリリースの中でペイトン・マニングは次のように述べている。

「デマリウス・トーマスは信じられないほどの才能を持つ無欲なチームメイトだったが、それ以上に、彼は私にとって特別な人であり友人だった。私たち家族は彼がいなくなったことをとても寂しく思っている。そこで、ペイバック財団とジョージア工科大学が協力して、デマリウス A. トーマス奨学金基金を設立し、D.T.の思い出をたたえたいと思った」

「デマリウスが遺してくれた大切なことは、彼自身を特徴づけていたのと同じ忍耐と決意を持って夢を追い求めるよう、次の世代を励ましたこと。ジョージア工科大学への奨学金を通じて、それにふさわしい地元地域の若者たちは彼の足跡をたどり、人生で偉大なことを成し遂げることができるだろう。そしてデマリウスはそれに永続的な影響を与えることになる」

奨学金の設立を記念して、ジョージア工科大学の体育会は毎年8月8日を「デマリウス・トーマスの日」として認定することを発表した。トーマスはジョージア工科大学時代に背番号8番で活躍し、NFL時代の大半は88番のジャージーを着ていた。デマリウス・トーマスの日に開催されるイベントとして、フットボール部で8番のジャージーを着ることになった学生を表彰し、トーマス奨学金を授与するほか、トーマスの友人、チームメイト、家族を招いて体育会の学生たちにスピーチを行う予定だという。

大学の体育会ディレクターを務めるトッド・スタンスベリーは、「デマリウス・トーマス奨学金を設立してくださったペイトンとアシュリーのマニング夫妻やペイバック財団に感謝している」と述べている。「お二人の寛大な寄付のおかげで、デマリウスが遺してくれたものはローレンス郡とその周辺地域から通うジョージア工科大学の学生を通じて今後何年も引き継がれ、彼の記憶は毎年8月8日の表彰式で祝福されることになるでしょう」

トーマスは2007年から2009年にかけてジョージア工科大学で3シーズンプレーし、レシーブ113回、2,135ヤード、タッチダウン13回を記録した。2010年のNFLドラフトで全体22位に指名されてデンバー・ブロンコスに入団している。トーマスは10年間のプロ生活でレシーブ724回、9,763ヤード、タッチダウン63回を記録した。そのうち36回のタッチダウンはマニングからのパスによるもので、マニングの最後のシーズンに、二人は第50回スーパーボウルで一緒に優勝している。

トーマスはジョージア工科大学やNFL内で、地域社会での活動、特に青少年への取り組みに積極的だったことで知られている。2021年12月9日に33歳の若さで急逝し、2021年12月18日にジョージア工科大学のマッカミッシュパビリオンで追悼式が行われた。

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