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フットボールへの情熱が冷め、オフシーズンに精神面の回復に取り組んだコルツOLBレナード

2022年05月06日(金) 11:09


インディアナポリス・コルツのシャキール・レナード【Steve Luciano/AP Images for NFL】

インディアナポリス・コルツの2021年シーズンの終わり方は、チームが崩壊し、今後について3カ月以上にわたって答えを探しているとの見方を強調した。

アウトサイドラインバッカー(OLB)のダリウス・レナードはキャリアでも身体的、精神的に最も厳しかったシーズンに、チームの状況を受けて重要な気づきを得ている。オールプロに選出されたレナードは現地4日(水)に、メンタルヘルスの大きな問題と戦いつつ、長引く足首の負傷をおしてプレーしたことが、パフォーマンスを低下させ、メンタルな部分に深刻な影響を与えたと明かした。

『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』によれば、レナードは「この職業では、たまに個人的な人生の決定権がないように感じることがある。すべてがフットボール。全部がフットボールだからさ」と話したという。

「フットボール人生が個人的な生活に影響するのが避けられないと感じるとき、そのことに悩まされる」

「このゲームへの愛情がなくなっていた。もう楽しめなくなっていた」

レナードのフットボールの喜びは、2021年レギュラーシーズンの重要な局面で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いを強いられたことでさらに陰っていた。また、家族の数名が病気にかかっていたことにも気をもんでいたようだ。コルツがシーズン第18週にジャクソンビル・ジャガーズに手痛い敗戦を喫した後、このゲームから遠ざかる時間が必要だったとレナードは言う。

精神面でも身体面でも回復するために、レナードは2カ月の時間をかけた。

今、レナードは自分の状態が良くなったと確信しており、足首の負傷も良い方向に向かっているとコメント。足首のケガについては、このオフシーズンに新たな手術を受けることを拒んでいる。

「前よりも、シーズンの終わりのときよりも、ずっといい感触になっている。たっぷり時間をかけて休み、強くなろうと努力した。前のシーズンよりも今回の方がいい感じだ。それは言える」

レナードは今後の足首の手術を避けるべく努力している。このケガはレナードが輝かしいキャリアの中で再びオールプロに選ばれることを妨げはしなかったものの、コルツのきわめて重要なシーズンラスト2戦で能力をすべて出し切る上では障害となった。

「そうならないといいんだけど。これまで2回(の手術)で、十分に整えたと思う。今は強化して、自分にできるすべての動きをコントロールし、早い段階で自分の体が衝撃に耐えられるようにして、トレーニングキャンプでは自分の体がカッティングに慣れているようにするんだ」とレナードは話している。

2022年は前シーズンの結末から学び、それが再び起こらないようにする年になる。レナードにとっては、シーズンの中で良い時も悪い時も楽しみ、最終的なスコアについては気にしすぎないようにすることも重要だ。

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