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コマンダースHCリベラがPFWAのジョージ・ハラス・アワードを受賞

2022年05月10日(火) 11:57

ロン・リベラ【AP Photo/Chris Szagola】

がんを患った後に完全復活を遂げたワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラが、プロフェッショナル・フットボール・ライターズ・オブ・アメリカ(PFWA)による2022年ジョージ・ハラス・アワードを受賞した。

ハラス・アワードは逆境を乗り越えて成功したNFLの選手、コーチ、スタッフに贈られる賞だ。この賞は、1920年にシカゴ・ベアーズとNFLが創設された当時から1983年に亡くなるまで、オーナー、マネージャー、選手、プロモーターとしてそこに関わり続け、プロフットボールの殿堂の創立会員でもあるジョージ・ハラスにちなんで名付けられている。

扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんと闘っていたリベラHCは、PFWAからの栄誉を受けたフランチャイズ史上4人目のメンバーとなった。これまでには、ビリー・キルマー(1976年)やパット・フィッシャー(1978年)、アレックス・スミス(2021年)が選ばれている。

2022年の候補者としては、シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウをはじめとし、ラスベガス・レイダースのディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビー、フィラデルフィア・イーグルスのオフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソン、ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットの名前が挙がっていた。

2年連続でハラス・アワードの最終選考に残ったリベラHCは、2020年8月に首にがんがあると診断され、2020年シーズン中には7週間で35回の陽子線治療と3回の化学療法を受けている。体重は13kg以上落ち、試合のハーフタイムには点滴治療を受けなければならなかった。

それでも、リベラHCは一度も試合を欠席することなく、ヘッドコーチ就任1年目にチームをプレーオフ進出に導いている。そこから完全復活を遂げ、2021年1月にがんが完治したと発表した。

この賞の歴史は1969年にジョー・ネイマスが受賞したところから始まっている。これまでに、ゲイル・セイヤーズやディック・バトカス、ロジャー・ストーバック、テッド・ヘンドリックス、ジョン・ストールワース、ジョー・モンタナ、ダン・ハンプトン、ダン・マリーノ、トニー・ダンジーといった、プロフットボールの殿堂入りを果たした選手やコーチが受賞してきた。

【RA】