QBロジャースは現時点で練習する必要がないとパッカーズQBコーチ
2022年05月20日(金) 13:45昨年の今頃、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはチーム活動に参加しておらず、ロジャースのグリーンベイ・パッカーズでの将来を疑問視する声が長い間、あちこちで上がっていた。
今年はロジャースがすでに有利な契約を結んだこともあって、そうした騒動は起こっておらず、ロジャースがオフシーズンワークアウトに参加していなくても、新QBコーチのトム・クレメンツは何も気にしていないようだ。
クレメンツは現地19日(木)に行われた記者会見で「アーロンはこの時期に練習する必要がない。もちろん、彼がここにいたら良いなとは思うが、彼はこういうのを何千回とやってきているし、トレーニングキャンプが始まる頃には準備が整っているはずだ」と述べている。
パッカーズのルーキーミニキャンプは5月6日と7日に実施済みで、オフシーズンのOTA(チーム合同練習)は23日(月)から6月中旬まで行われる予定だ。参加必須のミニキャンプは6月7日(火)から9日(木)まで開催される。
ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスがトレードでラスベガス・レイダースに移籍したところから始まり、パッカーズのWR陣の顔ぶれは大きく変わっていくはずだ。若手選手の加入もあったため、パッカーズは新たな気持ちで今シーズンに臨むのだろう。
2006年から2016年までパッカーズでさまざまな役職に就き、一度はチームを離れるも今年2月に戻ってきたクレメンツは、今こそ若手選手がシステム全般を学んで初歩的なミスを克服し、実際に走る前にそのルートを習得するのに良い時期だと考えており、次のように語った。
「トレーニングキャンプに間に合うように、何が起こっているのかを学ぶのが一番だと思う。なぜなら、この時期に彼らは学び、失敗し、失敗から学ぶからだ。そうしてトレーニングキャンプが始まる頃にはベストを尽くせるように準備ができていてほしいし、そのときにはアーロンと一緒に取り組む時間が十分にあるだろう」
38歳のロジャースはここ数年、パッカーズの春のワークアウトにはほとんど姿を見せてこなかったが、それでも過去2回のAP通信年間MVP賞を受賞している。そのため、ロジャースの欠席を懸念する理由はまったくない。ロジャースがオフシーズン中に騒動を起こすのが、ある意味で楽しみになってきていたとしても、今回はそういった流れもないだろう。
「彼は今、自分の体調を管理して肉体的に必要だと思うことに取り組む、キャリアの異なるステージにいる」と明かしたクレメンツは「それに、彼を見たとき、調子が良いように見えたから、きっと準備を整えてくるはずだ」と続けた。
ロジャースは春のワークアウトで姿を見せないようだが、今年は昨年のような騒動も起きないようだ。
【RA】