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バイキングス攻撃陣に新時代の兆候、“予想外を予想”せよとRBクック

2022年05月20日(金) 13:40

ミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クック【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ミネソタ・バイキングスに新時代がやってきた。新しいヘッドコーチ(HC)や新しいジェネラルマネジャー(GM)を迎え、さらにバイキングスの2人の主要メンバーが新たな役割につくかもしれない。

ラインバッカー(LB)エリック・ケンドリックスはケビン・オコンネルHCの指揮下で初めての練習を満喫している。オコンネルHCはリーダーシップのスタイルに変化をもたらしており、それがベテランディフェンダーにとっては新鮮な風となったようだ。

『St. Paul Pioneer Press(セント・ポール・パイオニア・プレス)』によれば、ケンドリックスは「スタッフのことは本当にワクワクしている」と語ったという。

「全員がかかわって、全員がよくコミュニケーションを取っている。俺たちにはもう一度、信じられないくらいの機会がある。去年起こったことはすべて過去のことで、俺たちは前に進んでいかなきゃならない。たくさんのことを学べるけれど、新しい年に合わせ、変わらなきゃならないんだ」

ケンドリックスには新しいシーズンにちょっとした変化が訪れている。4-3におけるミドルラインバッカー(MLB)をプレーしていたケンドリックスだが、守備コーディネーター(DC)エド・ドナテルの下、3-4のインサイドラインバッカー(ILB)として調整することになったのだ。

「明らかに、4-3だと大部分ではっきりと隔たりがあったり、いろいろある。(3-4であれば)あいまいな感じになるときがある。そのおかげで、ランで決断を下したり、プレーを決めたり、走ったりできる。俺はそれが気に入ってるんだ」

バイキングスの新スタッフ陣が新たな活用法を見出そうとしている対象はケンドリックスだけではない。ランニングバック(RB)ダルヴィン・クックがパスゲームで以前よりも多く登場することになるかもしれない。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のチャド・グラフによれば、クックはOTA(チーム合同練習)でレシーバーの位置についていたという。

有力なバックスがパスをキャッチするのはよくあることであり、夏が来る前にコーチたちがいろいろと試すことができるタイミングであるOTAで外側の位置につくこともある。現在のパス重視のNFLでは、優秀なランニングバックがよりパスゲームにかかわり、相手守備陣の脅威となっている。

クックは新しいジャージーナンバーを身に着けて2022年を迎える。以前の33番から、フロリダ州立大学時代のナンバー4に変更するのだ。また、オコンネルHCと攻撃コーディネーター(OC)ウェス・フィリップスのプレーブックでは、これまでの典型的なワークロードを超えるものが想定されている可能性がある。しかし、本人は詳しいことを明かさなかった。

「そのうち分かる。ここに引き止められて長話をしたくはない。待たなきゃならないのさ。俺たちは第1週にグリーンベイと戦うから、そのときには分かる」とクックは話している。

レポーターたちはクックが2022年に新趣向を見せるのかを知るべく、さまざまな質問を浴びせた。

「毎年のことだ。俺は毎年、もっと良くなろうと努力している。何か新しいダルヴィンが見られるかって? もちろんだ。全力でやっている。懸命に努力して、自分に必要なことをすべてやっている。だから、そうだな。予想外のことがあると予想しておきな」とクックは応じた。

クックはそういった役割に向けてゆっくりと準備してきた。ルーキー時代の2017年にキャッチ11回(わずか4試合で)を数えた後、クックはシーズンあたり43回近いキャッチ(試合平均3.28回)をマークしてきた。2019年にはキャリアハイのキャッチ53回、519ヤードを記録するも、まだ他のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のバックスほどのインパクトをパスゲームで残してはいない。カロライナ・パンサーズのRBクリスチャン・マカフリーは試合平均でクックの2倍ほどの記録を残しており、ニューオーリンズ・セインツのRBアルビン・カマーラは最初の4シーズンのそれぞれで81回以上のキャッチを決めている(2021年は47回)。

新たな体制の兆候が見えるバイキングス攻撃陣は、新時代を迎えようとしているようだ。彼らはクックの才能を最大に活用することで、それをスタートしようとしているのかもしれない。

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