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契約最終年に向けて「できる限り良いプレーをするために」準備するとジャイアンツQBジョーンズ

2022年05月20日(金) 11:54


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Roger Steinman】

ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンが就任当初から下してきた重要な決断の1つには、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの将来に関する決定も含まれていた。

シェーンGMは賢明にもルーキー契約の5年目オプションを行使せずに、ジョーンズがキャリア4年目にあたる2022年シーズンにその実力を証明するように仕向けている。今季以降も投資する価値があることを証明できるかは自分次第という状況で、ジョーンズはシェーンGMの決断に正面から向き合おうとしているところだ。

チーム公式記録によると、ジョーンズは「確かに自分ではコントロールできないことだった。ビジネスの一部だし、それは分かっている。俺の仕事はできる限り良いプレーをするために準備することだ」と話しているという。

今シーズンはジャイアンツとジョーンズにとって、新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールの下で過ごす初めてのシーズンだ。ダボールHCはバッファロー・ビルズでQBジョシュ・アレンを指導していたときに、強力な投球能力を持つアレンをスター選手に押し上げたという実績もあってヘッドコーチの職を手に入れている。アレンHCとジャイアンツがジョーンズにも同じような進化を遂げてほしいと願っている中で、契約状況ではなく、チームで過ごす最後のシーズンになるかもしれないという立場で、いかにしてチャンスを最大限に生かせるかということに集中しているジョーンズは次のように明かした。

「確かに自分に自信を持っている。今のチームとコーチ陣、システムにも自信がある。そういった要素をすべて見たとき、自信を持てる理由はたくさんあると思う。今やっていることに集中しないといけない。シーズン中の結果にこだわってはいけない。それはずっと先のことだ」

ジャイアンツのフランチャイズQBになれるポテンシャルを少しだけのぞかせていたジョーンズだが、あまりにも多くの場面でボールの確保に悩まされてきた。ジョーンズはジャイアンツで過ごした3シーズンで、29回のインターセプトを浴びている。また、36回のファンブルを喫してそのうち20回は相手にリカバーされてきた。

3シーズンで合計49回のターンオーバーを喫していることも、ジョーンズの経歴の中でかなり痛手となっている。もちろん、それは彼だけの問題ではない。ジャイアンツはジョーンズを相手の攻撃から守る、質が高くて才能のある選手を確保するのに苦労してきた。それにより、ジョーンズはこれまでに何度もケガをして出場機会を逃したり、チームメイトと打ち解ける機会を逃したりしている。

「少しはそれを考えて当然だと思う。でも、今やっていることに集中した方がいいと思うんだ」とジョーンズは語った。

2022年シーズンはジョーンズの将来を決定づける重要なものとなる。シェーンGMの決断によって、5年目オプションという安心材料を失ったデューク大学出身のジョーンズは、今やらなければ後がないだろう。

【RA】