ブラウンズがOLBクロウニーと1年14億円で再契約へ
2022年05月23日(月) 09:52アウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーがクリーブランド・ブラウンズで再挑戦することになった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話をもとに伝えたところによると、クロウニーがブラウンズと実質1年1,100万ドル(約14億0,666万円)の契約に合意したという。当初、この契約は現地18日(水)に合意されていたが、契約内容がもう少し複雑になる可能性はあるとのこと。
また、クロウニーは他チームから提案されていた、1年あたり1,400万ドル(約17億9,096万円)から1,500万ドル(約19億1,889万円)を受け取れる複数年契約を断ってブラウンズに戻ることを希望したと、ラポポートはつけ加えている。
クロウニーは2020年にブラウンズへの入団が有力視されていたが、その1年はテネシー・タイタンズで過ごし、2021年にフリーエージェント(FA)としてブラウンズと契約した。ブラウンズでの初年度にディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットと恐ろしいエッジラッシングコンビを形成したクロウニーは、14試合に出場してサック9回、タックル37回(うちフォーロス11回)、フォースドファンブル2回を記録している。
ギャレットとクロウニーのコンビがそのポテンシャルを大いに見せつけたのはシーズン第1週の試合だ。このとき、2人は同時にカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズに向かって突進し、重要な第3ダウンの場面でサックを浴びせている。シーズン終了までに、2人は合わせてサック25回、タックルフォーロス28回、フォースドファンブル3回をマーク。ギャレットはキャリアで初めてディフェンシブタッチダウンを決めている。
クロウニーが再びフリーエージェントになったことで、ブラウンズはギャレットの反対側にセットするエッジラッシャーを探さなければならなくなった。このような懸念点に対処するために、ブラウンズは今年のドラフトの3巡目でアラバマ大学バーミンガム校出身のDEアレックス・ライトを、7巡目でオクラホマ大学出身のDEアイザイア・トーマスを指名している。しかし、即戦力となるようなベテラン選手が必要なのには変わりなかった。
クロウニーの再加入によって、チームは親和性と質の高い生産性を両方取り戻せる。また、クロウニーが再びシーズンの大部分で健康な状態を保つことができれば、ブラウンズはエッジラッシャーの状態に自信を持って試合に臨めるだろう。
2021年シーズン終了間際、クロウニーはクリーブランドでの生活を楽しんでいると明かしており、ギャレットはクロウニーを勧誘して残留させるつもりだと話していた。一方で、クロウニーはいつもと同じように今後の行き先を不透明なままにしていた。2014年ドラフト全体1位指名を受けてNFL入りしたクロウニーは、フリーエージェントのときに時間をかけて次の行き先を決めたことが過去にもあり、今回は2020年のときほど長くかからなかった(当時は9月になってようやくタイタンズと契約した)が、2021年にブラウンズと契約を結んだときと比べると1カ月も長く時間をかけている。
クロウニーが再びブラウンズと契約を結ぶことが決まった今、どれだけ時間がかかったのかはもはや関係ない。クロウニーとギャレット、残るメンバー全員も、2022年に昨季の8勝9敗という結果よりも良い成績を残したいと望んでいるはずだ。
【RA】