昨季にフィールドに焦がれることはなかったとRBトッド・ガーリー
2022年05月24日(火) 14:30過去数シーズンにわたって膝の負傷の影響を受けていたランニングバック(RB)トッド・ガーリーは、復帰を急いでいないようだ。
元オールプロのランニングバックがNFLでの未来について公式に何かを発表したわけではないが、最近のコメントからはスパイクを脱ぐ可能性が読み取れる。
『LX.com』のマイク・ギャビンによれば、ガーリーは「試合を見ていて、“あそこにいられたら”って思うときは全くなかった」と話し、「俺はこのリーグで過ごした時間に感謝してるし、夢見ることさえできなかったようなことをやり遂げたんだ」と続けたという。
2021年シーズンはフィールドに立たず、元所属チームであるロサンゼルス・ラムズがスーパーボウルで勝利するのを見守ったガーリーだが、その状況でさえ戦いの場を恋しいと思わせなかったようだ。
6年のNFLシーズンで3回プロボウルに出場し、オールプロに2度選ばれたガーリーは、「本当に一生懸命やっているAD(DEアーロン・ドナルド)たちのために、うれしい」と話している。
「頑張っているジャレン・ラムジー(CB)とかな。もちろん、俺のランニングバックの仲間たちも。キャム・エイカースは4カ月でアキレス腱のけがから戻った。ソニー・ミッチェルはペイトリオッツからトレードでやってきて、ほんの数年前にスーパーボウルでラムズを負かしただけじゃなく、今度はラムズとスーパーボウルに勝ってもいる。ダレル・ヘンダーソンとかもいるしな。だから、そういうやつらのために、いつだってエキサイトしている。俺のためじゃないんだ。誰だってリングはほしいだろ。でも、結局のところ、祝福し、他のやつらが成功するのを見て、彼らのためにうれしく思えるかなんだ」
まだ27歳のガーリーのキャリアは、2018年に頂点に達していた。このとき、ガーリーはラムズがスーパーボウルに出場する上で原動力になっている。NFLでシーズントップのラッシングタッチダウン17回をレギュラーシーズン14試合で記録し、1,251ラッシングヤードをマークした。
膝の負傷を抱えたガーリーの勢いは急速に衰え、2019年に当時のキャリア最低である857ラッシングヤードにとどまった後にラムズからカットされた。
2020年はアトランタ・ファルコンズに居場所を見出したものの、15試合でキャリー平均3.5ヤード、678ヤードと低迷。2021年のオフシーズンにはデトロイト・ライオンズとボルティモア・レイブンズを訪問したものの、何も起こらなかった。
先日、ガーリーはファン・コントロールド・フットボールリーグのチームであるビースツの共同所有者になった。ビースツの主要オーナーはマーショーン・リンチだ。
『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によればキャリアを通じて5,150万ドル(約65億7,161万円)を手にしているガーリーは、自分自身のスピードで人生を楽しんでおり、過去のプレーについての後悔の念を口にすることはないようだ。
決して復帰の可能性が閉ざされたわけではない。しかし、今のガーリーはプレーですることではなく、観戦することで満足しているのかもしれない。
「自分なりの時間でやるのが好きなんだ」とガーリーは言う。
「自分のやりたいことを何でもやりたい。俺はいつだってコントロールされるのが嫌なんだ。自分の道は自分でコントロールしたい。それが俺の場所にいるための、一番の方法。またプレーしたいと思えば、その道を進める。そうじゃないなら、ただ家でリラックスし、くつろいで、もっと多くの時間を家族と一緒に過ごす。結局、それが一番大事なことだから。その後で、ビジネスマンになったり、自分の人生の次のフェーズに踏み出すんだ」
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