プロボウルについてはロースターフォーマットや開催地、開催時期、試合前のイベントなどに数々の変更が行われてきた。

それでもまだ十分ではない。なぜなら、ゲーム自体――主に全力を出さずにプレーされてきた――が十分ではないからだ。NFLはプロボウルと関連イベントの改善策を話し合っており、伝統的な日曜日の試合自体をなくし、選手たちを紹介することにその日程を使う案も提示されていると『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じた。

ラポポートによれば、代替案の一つとしてフラッグフットボールの試合が挙げられているという。

コミッショナーのロジャー・グッデルは現地24日（火）、春季リーグミーティングの場で、NFL選手会やリーグの選手たちとの話し合いによってプロボウルについて“何が機能し、何がうまくいっていないか“を議論していると述べている。

「結論としては試合自体がうまくいっていないということだと思う。われわれは選手たちを称賛するための別の道を見つける必要がある。彼らがわれわれのプロボウラーになった選手であり、リーグで最高の選手たちだという事実そのものを祝福し、彼らがファンと共にそれを祝う機会を設ける。クオーターバックチャレンジや他のいくつかのイベントなど、プロボウル関連で人気の高いイベントのいくつかについてかなり話し合っており、それらを基準に築いていくことになるだろう」とグッデルはコメントした。

COVID-19（新型コロナウイルス感染症）のパンデミックがプロボウルに与えた影響によって、このイベントの将来の可能性がほのめかされている。ファンや仲間の選手たちによって選ばれたNFLのスターたちが毎年スーパーボウル前に試合をする代わりに、リーグは数々のイベントを実施しており、その中にはコロナ禍で外出自粛を強いられる中で広まったサービスであり、オンラインでアーティストたちが競い合える『Verzuz（ヴァーサス）』を利用した、選手たちのハイライト映像対決があった。

他にはゲーム『Madden NFL（マッデンNFL）』上でプロボウルロースターを用い、選手やセレブリティたちがトーナメントを行う試みなどがある。

将来のプロボウルにはそういった試みが取り入れられていくだろう。これまでもプロボウルでは試合そのものと同じくらいに、その前に行われるスキルチャレンジが多くの注目を集めていた。選手たちは競いながらもフル装備の必要がない（そして、おそらくケガのリスクも低い）試みによって力を披露することの方に関心を持っているはずだ。

ともあれ、リーグが今のプロボウルのフォーマットに満足していないのは明らかだ。スポーツ全体に大きな変化が訪れつつある時代において、NFLは改善点を特定でき次第、それを実行することをためらわないだろう。

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