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NFLが追加のインターナショナル・ホーム・マーケティング・エリアを発表

2022年05月25日(水) 17:35


フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

国際委員会の統率の下、NFLは現地24日(火)に4つの新たなインターナショナル・ホーム・マーケティング・エリア(IHMA)が承認され、ロサンゼルス・ラムズに4つ目のエリアとしてニュージーランド、フィラデルフィア・イーグルスに新たなエリアとしてオーストラリア、ニュージーランド、ガーナが認められたことを明らかにした。NFLクラブがアフリカマーケットに進出するのは、今回のガーナが初めてのことだ。

プログラムの拡張によって、10カ国から19のチームに計30エリアのIHMAが承認されたことになる。

今年1月に始まったIHMAの取り組みは、世界的なブランドを確立し、全世界のNFLのファンを拡大するという重要で長期的な戦略の一環として、NFLのチームに国際的な地域でのマーケティングやファンエンゲージメント、商業活動を可能にするものだ。

「今年に各チームがそれぞれのマーケットに進出してから、素晴らしい動きが見えている」とNFLクラブ事業およびリーグイベント担当副社長のピート・オライリーは語っている。

「ソーシャルメディアアカウントの開設から、市場内でのイベントの開催、世界さまざまな地域でのドラフト指名選手の発表などを通じ、各チームは国際的なファンベースとつながり、それを活気づける機会を創出してきた。イーグルスとラムズが新たなマーケットに何を計画しているか、われわれは期待している」

10チームが2022年NFLドラフトの3日目にそれぞれのIHMAのアイコニックなロケーションから指名選手を発表することで、国際的なマーケットでの取り組みを強調している。ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)ナージー・ハリスがメシコシティのテラッツァ・ホームワークでチームの指名選手を発表し、ブラジルのサッカー選手であるフェリペ・ルイスがマイアミ・ドルフィンズの指名をリオデジャネイロの巨大なキリスト像の足元で読み上げたほか、ジャクソンビル・ジャガーズ(ウェンブリー・スタジアム/ロンドン)、タンパベイ・バッカニアーズ(FCバイエルン・ミュンヘンのスタジアム/ミュンヘン)、カロライナ・パンサーズ(アイントラハト・フランクフルトのスタジアム/フランクフルト)らが将来にNFLゲームを開催する国際的なスタジアムで選手の指名を行った。その他にも複数のチームが市場内でドラフトウオッチパーティーを実施し、青少年のためのフットボール促進イベントやインフルエンサーイベントを開催して、新たなマーケットにドラフトの興奮をもたらしている。

オーストラリア、ニュージーランド、ガーナはNFLにとってカギとなる新興マーケットにあたる。リーグは最近、オーストラリアやニュージーランドでの事業展開に向けてシャーロット・オフォードをNFLオーストラリアのジェネラルマネジャー(GM)に指名。また、6月にはアフリカで初めてのイベントを実施し、ガーナでの育成キャンプやファンイベントに現役のNFL選手やレジェンドたちが参加する予定だ。

イーグルスとラムズは新たに承認されたマーケットでの活動を2022年6月1日(水)に開始する。

各クラブは毎年春に、国際委員会に将来の企画案を提出することができる。

【インターナショナル・ホーム・マーケティング・エリア】

オーストラリア:イーグルス、ラムズ

ブラジル:ドルフィンズ

カナダ:シーホークス、バイキングス

中国:ラムズ

ドイツ:バッカニアーズ、チーフス、パンサーズ、ペイトリオッツ

ガーナ:イーグルス

メキシコ:ブロンコス、カーディナルス、チーフス、カウボーイズ、49ers、レイダース、ラムズ、スティーラーズ、テキサンズ

ニュージーランド:イーグルス、ラムズ

スペイン:ベアーズ、ドルフィンズ

イギリス:ベアーズ、ドルフィンズ、49ers、ジャガーズ、ジェッツ、バイキングス

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