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WR陣の能力に「十分な自信がある」とベアーズQBフィールズ

2022年05月30日(月) 10:37

シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

フランチャイズクオーターバック(QB)の価値がますます高まっている中で、ルーキー契約の期間は若手シグナルコーラーの育成を目指すチームにとって重要な期間となっている。もちろん、それは一般的な成功を収めるためには不可欠だが、それと同じくらいに、あるいはそれ以上に重要なのは、2度目の契約を結ぶ前に、実績のないクオーターバックの実力を十分に評価できるように彼の周りに才能のある選手を集めることだ。

2年目のQBジャスティン・フィールズを擁するシカゴ・ベアーズにはそれができていないと否定的に捉えている人がいる。ワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンがロサンゼルス・ラムズに移籍し、スピードに長けたワイドレシーバーであるジャキーム・グラントやマーキス・グッドウィンがフリーエージェント(FA)になった後、ベアーズは信頼できるが特に目立たない選手――タジ・シャープやバイロン・プリングル、エクアニメウス・セント・ブラウン――をWR陣に加えた。

しかし、フィールズに言わせれば、ロースターや練習で見ているチームメイトは今シーズンのチームの目標に到達するのに十分すぎるメンバーだという。

フィールズは先週、『Bleacher Report(ブリ―チャー・レポート)』の取材に対して「オデル(ベッカム)やクーパー・カップがいるわけじゃないけど、結局のところ、すべての人がその態度に気をつけて、俺らが最高の状態でミスをしなければ、今いる選手で十分だと思う」とコメントした。

「フロントオフィスもそう思っている。施設の外にいるファンは練習で何が起こっているのかを知らない。大物選手がいないからと言って、それは彼らに才能がないということにはならない。自分自身にもチームメイトにも、仕事をやり遂げられるという自信が十分にある」

フィールズが大物選手とそうではない選手を比較したのは狙いがあったのかもしれない。最近チームを離れたロビンソンは昨シーズンの攻撃陣の中でも特に花形の選手だったが、フィールズとは良い相互関係を築けなかった。ロビンソンの記録はレシーブ38回、410ヤード、タッチダウン1回と低迷。ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂して1試合しか出場できなかった2017年シーズンを除けば、すべてキャリア史上最も低い成績となった。

一方で、2020年ドラフト5巡目指名を受けてベアーズに入団したWRダーネル・ムーニーは昨シーズン、ルーキーイヤーに見せていたポテンシャルを倍増させ、1,055レシーブヤードを記録してベアーズの空中戦のオプションとして確固たる地位を築いている。

ムーニーについて「彼がどれほど一生懸命なことか」と話したフィールズは「彼にはすでに才能があるし、足が速くて手さばきも抜群だ。おまけに、俺を除けば他の誰よりも熱心に取り組んでいる。何日か前も俺たちは深夜0時半まで施設にいて、次の日の練習のためにプレーの確認やウオークスルーをしていた」と続けた。

ムーニーはフィールズの信頼を得ており、ベアーズWR陣がカジュアルなファンからも一定の評価を得られるという青写真を描いていると言えよう。それはベアーズがフリーエージェントで獲得した選手たちが手本にするところであり、新人WRヴェルス・ジョーンズJr.がNFLで足場を固めるために目指すべきレベルでもあるはずだ。

現時点ですでに好感触を得ているジョーンズJr.は、フィールズに次のように絶賛されている。

「ルーキーミニキャンプでは、ディグルートで10ヤードのキャッチを決めて、セカンドギアに切り替えてタッチダウンを決めたプレーが印象に残ってる。10ヤード地点でキャッチして60ヤードを走ったと思うから、彼はランアフターキャッチが得意だと言えるね。多くのヤードを稼ごうとしているし、身体能力も高い。彼はレシーバーだけど、ほとんどランニングバックみたいなもんさ。彼をアウトサイドに配置しておいて、ボールを渡して仕事をしてもらえたら最高だな」

5月にフィールズが発した心強い言葉が、9月の時点で実証されるかどうかは未知数だ。しかし、その評価が正しければ、ベアーズの意思決定者は彼らの評価を継続するのに十分な材料を得ることができるだろう。

【RA】