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OTAでWRの役割を検討するカウボーイズRBポラード、「フィールドに立てるなら何でも受け入れる」

2022年06月13日(月) 13:16

ダラス・カウボーイズのトニー・ポラード【AP Photo/Brett Duke】

ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)トニー・ポラードはタッチ数を増やしたいと考えており、それが実現できるのであれば、どのポジションにつくこともいとわないという構えだ。

ケガから復帰したRBエゼキエル・エリオットがランプレーの大部分を担うことが見込まれている中、ポラードはナンバー2ランニングバックに甘んじることなく、新しい貢献の方法を見つけて自分の市場価値を高めるために、カウボーイズのオフェンスでさまざまな役割を見つけようとしていると明かしている。

『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によると、ポラードは現地9日(木)に行われたOTA(チーム合同練習)が終わった後に「フィールドに立てて、自分の機会を最大限に活用できるなら何でも受け入れるさ。もうちょっと多くスロットに並ばなきゃいけなくても、どんなことであったとしても、それをやる準備はできている」とコメントしたという。

昨シーズン、エリオットが膝のケガに悩まされていた間、ポラードは複数のカテゴリーでキャリアハイを更新して自己最高のシーズンを送っていた。しかし、エリオットが完全に復活を果たし、これまで通りキャリーの大半を担うと予想されている現在、ポラードが出場機会を得られるかは不確実となっている。

エリオットがバックフィールドで発揮する価値を理解しているポラードは、エリオットの役割に取って代わろうとはしていないと言う。一方、少しでも多くフィールドに立つために、現在の役割に加えてワイドレシーバー(WR)やスペシャルチームの選手としてより多くのワークアウトに取り組み、スキルの幅を広げようとしているのだ。

ポラードはメンフィス大学時代にランとレシーブの両方を担当していたため、パスキャッチャーとしてプレーするのは初めてではない。また、プロ入り後にスロットでプレーしたのは限られた回数だったが、2021年には337レシーブヤードを記録し、まだついていく実力があることを示した。エリオットが健康を取り戻しただけではなく、トレードでチームを去ったWRアマリ・クーパーの穴を埋める必要性がある中で、ポラードは2022年にむしろワイドレシーバーとしてより多くの出場機会を得る可能性があると言えよう。

「カレッジ時代を思い浮かべたら、もちろん全然違うよ」とポラードは話している。「アウトワイドにセットしたら、ボールをキャッチすれば、ディフェンスのファーストライン、それからラインバッカー、セーフティーのことを気にする必要がなくなるから、ちょっと楽になる。アウトワイドだったら勝たなくちゃならない相手は1人だけで、そこからが勝負だ」

さらに、2019年ドラフト組で最も優れたキックオフリターナーの1人とみなされていたポラードは、カウボーイズでもその実力を披露しており、昨シーズンはキックリターン1回あたり28.8ヤードを記録した。リターナーとレシーバーとしてプレーする機会が増えれば、従来のランニングバックの役割を超えて出場機会を得ることができるため、ポラードにとっては利益しかないと言える。

次のシーズンに3つのポジションで信頼に足るオプションとして地位を確立できれば、ポラードの価値は出場回数という意味でも市場価値という意味でも格段に上がるはずだ。契約最終年を迎え、カウボーイズとリーグ全体に好印象を与えたい25歳にとってはどちらも重要なポイントになるだろう。

ポラードは「与えられたチャンスは絶対、最大限に生かしたいという気持ちだ。チャンスが増えれば増えるほど、チームに利益をもたらせる」と語った。

ポラードがどれだけのスナップに参加できるのか、また、それがどのように配分されるのかはまだ分からないが、3つのポジションをプレーできると公言することで、3分野に優れた選手として価値があることを示す機会を得ようとしている。

「ベストを尽くすことしかできない。ランニングバック、レシーバー、キックリターナー、パントリターナーとしてプレーする。代わりを見つけるのはそれだけ大変だぜ」とポラードは強調した。

【RA】