QBダニエルとWRたちに柔軟性を求めるジャイアンツOCカフカ
2022年06月14日(火) 12:31元ヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジが指揮を執っていた過去2シーズンにどちらも得点と獲得ヤードで31位に終わるなど、オフェンス面で苦戦を強いられてきたニューヨーク・ジャイアンツは、その運営を活性化させるためにオフェンス重視のブライアン・ダボールを新HCに据え、新攻撃コーディネーター(OC)マイク・カフカを採用している。
目標は、これまで停滞していたオフェンスにさらなる創造性をもたらし、4年目のシーズンを迎えるクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの成長を促すことだ。
カフカOCは過去5シーズンをカンザスシティ・チーフスのアンディ・リードHCのもとで過ごしている。2017年からクオリティコントロールコーチを務め、ここ2シーズンはパスゲームコーディネーターを担当してきた。そのカフカOCは先日、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のテッド・グエンに、攻撃選手にもっと柔軟性を持たせたいと明かしており、次のように語っている。
「ジョーンズはプロテクションやスクリメージライン上のチェック、レシーバーとの連携など、スクリメージラインの柔軟性が高い状態に強い関心があるようだ。レシーバーが柔軟性を持ってルートを走る・・・そうしたら、さまざまな空白やスペースで仕事ができるようになるだろう」
カフカOCの指導方針は、選手が試合やプレーの流れの中で調整できるようにすることで、彼らの才能を最大限に発揮できる自由を与えるというものだ。
「人を枠にはめるのが好きじゃないから、ある程度の自由と基本的なガイドラインを与えて、その中で仕事をしてもらいたい。結局のところ、自分はサイドラインにいることが分かっているからね」とカフカOCはつけ加えている。「私はプレスボックスとかそのあたりにいるが、彼らはフィールドにいる。彼らはプレーしに行くのだから、彼らが同じ認識を持てるようにしなければならない」
ジョーンズとワイドレシーバーのケニー・ゴラデイ、カダリウス・トニー、スターリング・シェパード、ダリウス・スレイトン、ワンデール・ロビンソンにとって、共通認識を持てるかどうかが今後のカギを握るだろう。主要なワイドレシーバーはこれまでのオフシーズントレーニングでフル稼働していないため、ジョーンズにとっては、シーズン開幕前に共通認識を持てるようにするべく、7月に始まるトレーニングキャンプでレップスを最大限に生かすことが重要になってくる。
【RA】