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2022年に主導権を「渡すつもりはない」とブロンコスRBゴードン

2022年06月14日(火) 11:57


デンバー・ブロンコスのメルビン・ゴードン【AP Photo/Jack Dempsey】

デンバー・ブロンコスのランニングバック(RB)メルビン・ゴードンは昨シーズンの終了間際に悪運の前兆を感じていた。

プロボウルに2度選出された経歴を持つベテラン選手であるゴードンは、均等に分割されたバックフィールドの役割の半分を担っていた。もう半分を担当していたのは、チームの未来を背負う存在のRBジャボンテ・ウィリアムズだ。

それでもゴードンは4月に1年契約を結んでブロンコスに戻ってきている。そして、1年以内に30歳になるからといって、自分の仕事を譲るつもりはないようだ。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のニック・コスマイダーによれば、ゴードンは現地13日(月)に報道陣に対して、自分が“主導権を譲ること”を多くの人が期待していると理解していると明かしたとのこと。一方で、ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンにトレーニングキャンプ――さらに言えば、シーズン中――におけるポジション内の競争で主導権を「渡すつもりはない」と伝えたとも語ったという。

実のところ、少なくとも統計的には、昨シーズンのブロンコスにリードバックはいなかった。ゴードンはデプスチャートの最上位にいたが、キャリー数はウィリアムズと同じ203回だ。ゴードンはウィリアムズのランヤードより15ヤード多く稼ぎ、タッチダウンランはウィリアムズの4回に対して2倍の8回を記録するなど、ウィリアムズに勝る部分はあったが、生産性にほとんど違いはなかった。

この状況は2022年に変わる可能性が高い。ナサニエル・ハケットがヘッドコーチ(HC)に就任し、ハケットHCはキャリーの配分方法がブロンコスと基本的に同じのグリーンベイ・パッカーズからやってきた。しかし、ブロンコスはウィリアムズがより大きな役割を担うことを期待している。そのパフォーマンスからすでにファンから人気を集めているウィリアムズは、クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンと才能ある優れたプレーメーカーを擁するオフェンスでプレーすることで利益を得られるはずだ。

ブロンコスはゴードンに担ってもらいたい役割がまだあるがゆえに呼び戻している。とはいえ、チームのデプスチャートに影響を及ぼす時の流れに対抗したければ、ゴードンはより大きな役割を得るために2022年に戦わなければならないかもしれない。

【RA】