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コマンダースのワシントンD.C.への本拠地移転計画、議会の予備承認でまた一歩前進

2025年08月02日(土) 11:38

ワシントン・コマンダーズのオーナー・ジョシュ・ハリス 【AP Photo/Jacquelyn Martin】

ワシントン・コマンダースが本拠地をかつて使用していたRFKスタジアムの跡地に戻す計画は、コロンビア特別区議会が現地1日(金)に関連法案を可決したことで、大きなハードルをクリアした。

法案は9対3の賛成多数で可決されたが、コロンビア特別区議会で再度承認を得た上で、ミュリエル・バウザー市長に送付される必要がある。バウザー市長は4月にコマンダースのオーナーであるジョシュ・ハリスと当初の計画について交渉していた。

コマンダースは現在、メリーランド州ランドーバーのノースウェスト・スタジアムを本拠地としているが、2030年に新スタジアムの開場を目指している。

ハリス率いるオーナーグループは2022年にダン・スナイダーからチームを買収して以来、ワシントン、メリーランド、バージニアを新拠点の候補地として検討してきた。議会はRFKスタジアムの土地を市に移管する法案を可決し、当時のジョー・バイデン大統領が1月上旬に署名した。

それにより、老朽化した旧スタジアムを取り壊し、新スタジアムを含む複合施設の開発を実現する道が開かれている。

しかし、ドナルド・トランプ大統領は先月、チームが以前の名称であるレッドスキンズに戻さない限り、スタジアム建設に対する連邦政府の支援を阻止すると脅迫。この問題は、金曜日の議会では取り上げられなかった。

フィル・メンデルソン議長の事務所は最近、この再開発によって30年間で266億ドル(約3兆9,395億4,430万円)の税収が見込まれると推定している。コロンビア特別区はスタジアム建設プロジェクトに10億ドル(約1,481億0,317万円)を拠出し、残りの27億ドル(約3,998億7,856万円)はチームが負担する予定だ。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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