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レイダースがセキュリティ強化のためにテキサス州の学区に1億円以上を寄付

2022年06月17日(金) 11:01

ラスベガス・レイダース【NFL】

ラスベガス・レイダースはテキサス州ユバルディの学校で起きた痛ましい銃乱射事件を受け、ユバルディの統合独立学区に100万ドル(約1億3,241万円)を寄付した。

レイダースのオーナーであるマーク・デイビスは今週、ユバルディの統合独立学区の教育長を務めるハル・ハレルと学生サービス部長のケネス・ミューラー、そしてレイダースが第18回スーパーボウルを優勝した時のメンバーで、現在ユバルディに住んでいる元ディフェンシブバック(DB)のバン・マッケルロイを招き、『Zoom(ズーム)』でのミーティングを通して100万ドルの小切手を贈呈したという。

この寄付は学区内にある学校のセキュリティを強化するため、侵入不可能なドアやよじ登ることのできないフェンス、屋内外にカメラを設置するために使われるという。

デイビスは『Uvalde Leader-News(ユバルディ・リーダー・ニュース)』にこう述べている。

「われわれはこれらの学校に通う子どもたちの安全をより守るための活動に参加できることを誇りに思っている。2週間前に私はバンと話しをした。彼は自分の故郷が負った傷について話してくれた。バンには公立の学校に通う孫がいるという。来年からは私立に行かせることも考えたが、バンや息子がユバルディでそうしてきたように、できればそのまま公立の学校に通わせたいと話してくれた。ユバルディは痛みを抱えており、助けを必要としていると彼は言った。その痛みを和らげるために、われわれは何をしたらいいのかと尋ねたのだ」

5月24日、銃を持った18歳の男がユバルディのロブ小学校で、教室から教室へと移動しながら19人の子どもと2人の大人を射殺。ここ数年にわたって教会、学校、店舗などで続いている恐ろしい大量殺戮事件が繰り返された。5月14日にはバッファローのスーパーマーケットで10人が銃によって殺害されている。

ユバルディの悲劇はテキサス州史上最も多くの犠牲者を出した学校での銃乱射事件となり、過去5年間にアメリカで最も多くの銃乱射事件が発生している同州の残酷な数字が増えることとなった。

マッケルロイは「レイダースでプレーしていた間、この組織は常に俺や家族の面倒を見てくれて、選手やレイダースファミリー全員に気を配ってくれていた」と語っている。「これはマークの父親で、ナショナルフットボールリーグのリーダーであり、革新者であったアル・デイビスから始まったことだ。レイダースの組織は困っている人々のために行動を起こす誇り高い伝統を持っている。アルは、今日マークと組織が行ったこの寄付を誇りに思っていることだろう」

ここ数週間の間にNFLのいくつかのチームがユバルディのコミュニティを支援するために寄付を行っている。チーム合同練習(OTA)では、ユバルディへの支持を示し、アメリカで多発する銃乱射事件への関心を高めるために、多くのNFL選手がフィールド上でオレンジ色のシャツを着用していた。

ハレルは「デイビス氏とレイダースの組織からこのような寛大な贈り物をいただき、感謝しています。バンは生涯の友であり、ユバルディにとって偉大な存在です。このお金は有効に使わせていただきます。この寄付は学校をより安全にするために大いに役立つはずです」と述べている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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