ブロンコス移籍の条件は「勝ち方を知っている街」だったとQBウィルソン
2022年06月20日(月) 11:55デンバー・ブロンコスが最後にスーパーボウルで優勝してから7年、新しいクオーターバック(QB)のラッセル・ウィルソンは、今年のチームは再びタイトルを手にする態勢が整っていると信じている。彼がデンバーに来た最大の理由がそれだ。
ウィルソンはシアトル・シーホークスとともにスーパーボウルに進出したことがあり、2013年と2014年に2年連続で出場したうちの1回目で優勝を果たしている。シーホークスはそれ以来プレーオフ争いから遠ざかっているものの、ウィルソン自身はまだ、良いチームをポストシーズンの後半、場合によってはスーパーボウルのタイトルに導くだけの実力を有する。デンバーはそれを実現できる街だとウィルソンは考えている。そのため、シーホークスからトレードの話を持ちかけられたとき、33歳のウィルソンはブロンコスを行き先のリストの筆頭に挙げた。
現地17日(金)にウィルソンは「デンバーのような素晴らしい街に来られたこと、たくさんの優秀なチームメイトや素晴らしいコーチングスタッフとともにこの街の一部になれたことは、本当に幸せなことだ」とビデオ電話を通じて『DNVR Sports(DNVRスポーツ)』のザック・スティーブンズに話している。「トレードが決まってから、“俺は勝ちたいと思っている街に行きたい。勝ちたいと思っているチームに行けるようにしてくれ。そして、勝ち方を知っている街に行きたい”ってはっきり言ったんだ。その3つの条件がここデンバーですべてそろっていたから、俺たちにはチャンスがあると思っている」
ブロンコスはフランチャイズとしてスーパーボウルを3回制覇しており、最近では2015年に殿堂入りを果たしたクオーターバックのペイトン・マニング率いるチームが第50回スーパーボウルで優勝している。そのシーズンを最後にマニングが引退して以来、ブロンコスにとって安定したフランチャイズクオーターバックを欠いていることが成功への大きな妨げとなっており、オフェンスとディフェンスの他のすべての部分においてはプレーオフに進出する準備が整っていた。今回のトレードでブロンコスは長年求めていたフランチャイズQBを手に入れ、ウィルソンにとっても、今すぐに勝ちたいという気持ちを持ち、それを実現するための能力を持ったチームに加わることになる。まさに運命的な組み合わせかもしれない。
同じコロラド州に本拠地を置く別のスポーツチーム、コロラド・アバランチは、今週すでにNHLの頂点を目指して戦っている。この秋にブロンコスがそれに続き、それぞれのピースをうまく合わせて、デンバーに再びタイトルを持ち帰ることができるかが注目される。ウィルソンが言ったように、この街は勝ち方を知っている街なのだ。
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