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4度のスーパーボウル王者、TEロブ・グロンコウスキーが再度の引退を発表

2022年06月22日(水) 09:05

タンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Kevork Djansezian】

ロブ・グロンコウスキーが再び引退する。

未来の殿堂入りが確実視されているタイトエンド(TE)グロンコウスキーが現地21日(火)に、11シーズンを経てフットボールから引退することを発表した。

グロンコウスキーは『Instagram(インスタグラム)』に「大学で、自分が追っていきたい夢の職業や、その場所がどこになるかについて書かされることがあった」とつづっている。

「自分の将来について書かなきゃいけないときには、それがなんであれいつも、俺はプロフェッショナルのフットボール選手を選んでいた。だけど、その課題では場所も書かなきゃならなかった。だから、俺はタンパで、タンパベイ・バッカニアーズのためにプレーしたいと書いた。理由はいろいろで、天気の良さがナンバー1だった。そのレポートのことは、2年前にタンパベイ・バッカニアーズ加入するまで、完全に忘れていたんだ。そして、タンパでの旅は、俺が最初に大学で書いていたことを吹き飛ばした。最高に楽しかった」

「そして、だからこそ、この信じられないほどの旅や、俺がカムバックしてチャンピオンシップチームを築く役に立つと信じてくれたことに対して、最高クラスのバッカニアーズの組織全体に感謝したい。俺はまた引退に戻り、良い時も悪い時も、フィールドに出る度に常に自分の全力を尽くしたと自負して、堂々と前を向いてフットボールを去る。俺が築いてきた友情やつながりはずっと続くし、一人ひとりのチームメイトやコーチたちの全員に、彼らもまた、持てるものすべてを尽くしてきてくれたことに感謝している。引退して、フットボールに戻り、もう一度チャンピオンになれたこと、そしてまた、ゆっくりとした暮らしに戻ることに、皆に感謝を。バッカニアーズのファン――クルーの皆――、君たちがいなければ、そのどれもできなかった。皆がすべての試合にもたらしてくれたものがある。皆がしてくれたことに、ありがとう。次のことに乾杯。もしかしたら船で海を駆けているかもね。Arghhhhhh!」

グロンコウスキーはニューイングランド・ペイトリオッツで9年プレーした後、2019年に引退していた。しかし、タンパベイ・バッカニアーズに移ったクオーターバック(QB)トム・ブレイディに合流すべく復帰し、2020年シーズンにスーパーボウルで優勝している。

グロンコウスキーはNFL史上最高のタイトエンドとも言える成績を残してフットボールを去る。グロンコウスキーは11シーズンでキャッチ621回、9,286ヤード、タッチダウン92回を記録した。ペイトリオッツにいた頃の絶頂期にはブロッカーとしてもパスキャッチャーとしてもモンスターのような存在であり、4シーズンで1,000ヤード超え、5シーズンでタッチダウン10回以上をマークしている。スーパーボウル優勝は4回で、オールプロに4度選ばれており、NFL100周年を記念するオールタイムチームにも選出されている。

ケガを抱えていない絶頂期のグロンコウスキーは、止めることのできない存在だった。

2020年に復帰した後はバッカニアーズが第55回スーパーボウルを制するのを助け、レギュラーシーズンの全16試合でプレーしている。2021年には完全に調子を取り戻してブレイディとのコンビで活躍を見せており、12試合でキャッチ55回、802ヤード、タッチダウン6回をマークした。

今回のニュースを受けて発行された声明の中で、バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)であるジェイソン・リヒトは「ロブは真のプロフェッショナルで、過去2シーズンにわれわれのためにすべてをフィールドに残し、われわれの中にチャンピオンシップのカルチャーを確立させるのに助力した」と述べている。

「この競技をプレーしてきた中で最高のタイトエンドの一人に対する感謝とリスペクトの感情が、今日私の中であふれている」

バッカニアーズはグロンコウスキーが再びロンバルディトロフィーを追い求めるべく、今季のプレーに戻ってくることにオープンな姿勢をとっていた。しかし、グロンコウスキーは33歳で競技の世界を後にしている。この決断によってキャメロン・ブレイトとルーキーのケイド・オットン、コー・キーフトがTEのデプスチャート上位にいる形になる。

もちろん、ブレイディが今季にグロンコウスキーを再び引退から引き戻すべく連絡する可能性はある。

グロンコウスキーのエージェントであるドリュー・ローゼンハウスは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに「これは単なる私の見解だが、私は今季や来季にロブがカムバックしても驚かない。今季にトム・ブレイディが彼に戻ってくるよう呼びかけて、ロブがそれに応えたとしても驚きではない。個人的な見解だがね」と話した。

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