ブラウンズでの初年度にリーダーとしての役割を受け入れるWRクーパー
2022年07月02日(土) 11:03ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーはクリーブランド・ブラウンズでの1年目のシーズンを迎えようとしている。
それにもかかわらず、ブラウンズのワイドレシーバーたちと比べて年齢も経験も重ねているクーパーは、最初からチームのリーダーになることが求められている。
プロボウルに選出された経歴を持つクーパーは、この挑戦と役割を引き受ける準備ができているようだ。
チームの記者であるアンソニー・ポルサルによると、今オフシーズンにトレードでダラス・カウボーイズからブラウンズに移ったクーパーは「多くのリーダーシップは経験と年齢によってもたらされる」と語ったという。「今思うと、リーダーシップっていうのは経験でしかないから、時間が経てば経つほど簡単になっていく。若い人たちが経験していることは、自分も経験しているか、前にチームの誰かが経験しているところを見てその結果がどうなったかを知っているから、そういう経験があれば、リードするのはとても簡単になる」
現在、ブラウンズのロースターで28歳のクーパーより年上なのは、プロボウルに選出されたことのあるリターナー兼ワイドレシーバーで29歳のジャキーム・グラントだけだ。
クーパーはこれまでにプロボウルに4度選出され、1,000以上のレシーブヤードを5シーズンで記録するといった功績を残している。現在ブラウンズのロースターに登録されているワイドレシーバーの中で、キャリア通算で1,000ヤード以上をマークしているのはグラントだけだ。クーパーを除いたブラウンズのワイドレシーバーによるキャリア通算ヤードの合計は2,566ヤードとなっている。一方、クーパーは8シーズンを通して7,076ヤードを稼いできた。
グラントと、間違いなくチームのナンバー1レシーバーであるクーパー以外にも、ブラウンズはWR陣にドノヴァン・ピープル・ジョーンズ(NFL歴2年)やジェイボン・ウィムズ(同4年)、アンソニー・シュワルツ(同1年)、ジャマーカス・ブラッドリー(同2年)、そして新人のデイビッド・ベル、マイク・ウッズ、アイザイア・ウェストン、トラベル・ハリス、マイク・ハーレイを擁している。
前述の選手たちからシーズン開幕時のロースターに登録されない選手も出てくるため、ブラウンズのWRルームは流動的になる可能性が高い。
しかし、クーパーは今のところ、ポジショングループの育成に全力を尽くす一方で、ブラウンズのパスゲームをフィールドでリードし、不安定な時期を乗り切るための準備も進めている。ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンはマッサージセラピーのセッション中に性的不品行を働いたとして女性たちから20件以上の訴訟を起こされており、リーグの個人行動規範に違反したと判断された場合はNFLから処分を受ける可能性がある。
春のワークアウトを終え、新人たちは7月19日(火)から、クーパーのようなベテラン選手たちは7月26日(火)からトレーニングキャンプに参加する予定だ。ラスベガス・レイダースとカウボーイズでプレーしたことのあるクーパーは、現時点で新しいチームを気に入っているようで、次のようにコメントしている。
「彼らはチームを構成するとかそういった観点で、自分たちが置かれている立場をよく理解している。いい仕事をしているし、とても効率的だ」
このようにして、新参者の1人がそのままチームのリーダーになろうとしている。
クーパーは「それが今の俺の立場さ」と強調し、「あいつらは俺をおやじだと思っている」と続けた。
【RA】