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QBが変われど勝利を後押ししてきた守備陣に大きな自信を抱くセインツDEジョーダン

2022年07月02日(土) 16:34

ニューオーリンズ・セインツのキャメロン・ジョーダン【AP Photo/Butch Dill】

ニューオーリンズ・セインツでは過去3シーズンに6名の異なるクオーターバック(QB)が先発を務めてきた。それにはその間に引退し、殿堂入りが有力視されているQBドリュー・ブリーズも含まれている。

クオーターバックの負傷を克服すること――また、ブリーズの長期的な後継者を探すこと――はチームの定番の課題となってきた。そして、このような状況だからこそ、苦難をものともせず自信を深めているディフェンスの優れたパフォーマンスが際立っているのだ。

5年連続でプレーオフ進出争いに加わることと、プレーオフ復帰を目指して2022年シーズンに臨もうとしているディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンとセインツが、楽観的でいられる理由はそこにある。

2019年から2020年にかけて、負傷したブリーズの代わりにテディ・ブリッジウォーターとテイサム・ヒルが先発を務めた試合でセインツが8勝1敗になったことについて、ジョーダンは「それでも高い確率で勝てたからその分、ものすごく自信が高まった」と話している。「ディフェンスが試合を持続させていることとか、俺たちのおかげで試合に勝てていることだけじゃなくて、クオーターバックが変わっても勝てるということを実感したんだ。この自信は並大抵のもんじゃないよ」

2019年以降、セインツではブリーズ、ブリッジウォーター、ヒル、ジェイミス・ウィンストン、トレバー・シーミアン、イアン・ブックが先発を務めている。ブリーズが手を負傷して5試合を欠場し、代わりに出場したブリッジウォーターがチームを5勝0敗に導いた2019年から、QBポジションが不安定になり始めた。

2019年にトータルディフェンスで11位だったセインツは、過去2年間にそれぞれ4位と7位に位置している。クオーターバックが誰であろうと勝負できたのは、ディフェンスのおかげだと言えよう。

ジョーダンは「2シーズン前はテディ・ブリッジウォーターと一緒に臨んで5勝0敗、次のシーズンはテイサム・ヒルと一緒にやって3勝1敗だったか、そんなところだった」と語り、「それから、ジェイミスと一緒に5勝1敗でスタートを切って、彼がケガをしてからはトレバー・シーミアン、テイサム・ヒル、イアン・ブックの3人のクオーターバックをローテーションで回して、それでも9勝8敗でシーズンを終えている。もし他のチームがこの状況に直面しなきゃいけなかったら、勝率5割を超えることさえできなかったんじゃないか?」と続けた。

昨季に7度目のプロボウルに選出されたジョーダンは、DEマーカス・ダベンポートやコーナーバック(CB)マーション・ラティモア、アウトサイドラインバッカー(OLB)デマリオ・デービス、新しく迎えられたフリーセーフティ(FS)のタイラン・マシューやマーカス・メイなど、素晴らしい選手がそろっている才能に満ちた守備陣をリードしている。

ブリーズは2020年シーズンの後に引退し、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンも2021年シーズンの後に去った。しかし、ディフェンスの核となる選手はまだ残っており、これまで7年間にわたってセインツの守備コーディネーター(DC)を務めてきたデニス・アレンもチームに残り、今季はヘッドコーチとして初シーズンを迎えようとしている。

「彼は長い間そこにいて、信頼関係が築けていることをみんなが分かっている」とジョーダンは強調した。「その信頼は時間をかけて築かなければならないものだけど、すでにあるんだ」

ウィンストンがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの完全復帰を目指す中でQBポジションにはまだ疑問と不安が残っているが、ジョーダンとセインツ守備陣はこれまでに何度も道を切り開けることを証明している。

【RA】