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ジャイアンツによるLBティボドーの1巡目指名は「良い人選」とマイケル・ストレイハン

2022年07月02日(土) 16:51

ニューヨーク・ジャイアンツからドラフト指名を受けたオレゴン大学のケイヴォン・ティボドー【AP Photo/John Locher】

かつてニューヨーク・ジャイアンツで活躍したマイケル・ストレイハンは、クオーターバック(QB)を捕らえ、魅力のある笑顔と口の達者さでファンの心を捉える、圧倒的な力を誇るディフェンシブエンド(DE)だった。

今年のドラフトでジャイアンツから1巡目指名を受けたラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーは、ストレイハンと同様の活躍をする可能性を秘めており、ストレイハンはすぐにビッグブルーの有望株を熱心に応援するようになっている。

ストレイハンは『WFAN Sports Radio(WFANスポーツ・ラジオ)』に出演した際に、ジャイアンツで共にプレーしていた元ランニングバック(RB)ティキ・バーバーに対して「これから何年にもわたってジャイアンツファンに喜びを与えてくれるような、良い人選をしたと思う。彼が必要としていたら、できる限り協力させてほしいと思っている」と語った。

オレゴン大学出身のティボドーによると、ストレイハンは今のところ、彼にとっての“素晴らしい相談相手”だという。

ティボドーが2022年NFLドラフトでジャイアンツから全体5位で指名される前に2人は出会っていたが、ティボドーがニューヨークに到着したことで事態はさらに変わったのだ。

ストレイハンは「ケイヴォンがまだカレッジにいた頃に出会った。彼がオレゴンにいた頃は自分から連絡を取って話をしたものだ。素晴らしくて賢い子だ」と明かしている。

試合以外でも、キャリアを終えた後も、自分のブランドを確立するために高い望みを抱いているティボドー。ドラフト前にはそんなティボドーのフットボールに対する姿勢について疑念の声が上がっていた。一方で、このビジネスに対するティボドーの理解度を高く評価しているストレイハンは、それをまったく問題視していない。

ストレイハンはバーバーに「君と俺がそうだったように、彼は他のことをすべて実現させるためには偉大なフットボールプレーヤーにならないといけないことを理解している。それが本業だからね」と話している。「副業がうまくいくことを期待しながら本業で失敗しちゃいけない。彼の年齢では、フットボールほど彼にとって良いビジネスはないだろう。彼はそれを理解しているし、偉大な選手になると思う」

本人はささやかな期待だと位置づけているが、ティボドーが最初から偉大な選手になる心構えができているのは間違いない。現地6月27日(月)に取材に応じたティボドーは、物事を「あまりに大きく」考えたくはないが、「1試合で1回以上のサック」を決められたら「上出来」だとコメントしていた。

ルーキーシーズンに合計17回のサックを記録すれば、それはかなり良い成績だと言える。サックを1回しか記録できなかった1993年から殿堂入りのキャリアを築き上げて引退するまでの間、通算141.5回のサックをマークしたストレイハンでも、17回以上のサックを記録したのは2シーズンだけだ。

ストレイハンは「17、18回のサック? 自分はカレッジを卒業した後、10回は欲しいと言っていたのを覚えている。彼は俺よりもちょっと欲張りだな」と言い、「でもあの子なら、今のポジションで運動能力を武器にやってのけるかもしれない。それに、(新守備コーディネーター/DC)ウインク・マーティンデール(本名ドン・マーティンデール)もいる。ウインクはプレッシャーをかけてくる。ウインクには遠慮がない」と続けている。

このタイミングと環境はティボドーが成功するのに最適だと考えられる上に、ストレイハンはティボドーの最大のサポーターであり最大のファンの1人だ。

殿堂入りを果たした選手から助言を受けることは、いかなる新人選手にとっても大きな利益となる。また、ジャイアンツのルーキーとして、かつてフランチャイズで活躍した名選手から高い評価を受けることは、非常に良いスタートとなるはずだ。

ティボドーはその両方に恵まれている。

【RA】