レイダースWRアダムスの生産性が落ちると予想するブレット・ファーブ
2022年07月04日(月) 10:24グリーンベイ・パッカーズからラスベガス・レイダースに移ったワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスがクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのいないNFL生活にどのように移行するかが2022年シーズンに向けて関心を集めている。
パッカーズの名物コンビだったロジャースとアダムス。アダムスは過去5シーズンでレシーブヤードとタッチダウンレシーブでリーグをけん引しており、その功績は歴史的なものだった。その並外れた実績により、アダムスは今オフシーズンにNFL史上最高額の報酬を手に入れるWRとなったが、その代償としてロジャースとの思い出深い結びつきが途切れている。
アダムスが2022年にレイダースとともに新たな章に突入しようとしている中、パッカーズの伝説的なQBであるブレット・ファーブは、新しいクオーターバックに適応する必要があるため、アダムスの成績は低下するのではないかと予想している。
ファーブは現地2日(土)に『TMZ Sports(TMZスポーツ)』に対して次のように語った。「デイバントを軽視しているわけじゃない――そんなことは決してない。デイバントはデレック・カーをより良くするだろうし、そのうち、彼らもダイナミックなデュオになると思う。さて、アーロンとデイバントのようなデュオになれるかどうか? それはいずれ分かるだろう。デレック・カーはとても優秀なクオーターバックだと思うが、まだアーロンの域には達していない。そこまで到達できない可能性もあるし、これも失礼なことを言うつもりで言っているのではないが、デイバントはアーロンとドラフトで指名してくれたパッカーズにものすごく感謝していると思う」
「彼が素晴らしい選手じゃないと言っているのではない。とてつもない選手だし、ラスベガスでのプレーでそれが分かるだろうからね。ただ、アーロン・ロジャースのような特に生産性の高い選手からシフトするのは単純に難しいはずだ。彼が今年と同じような年を過ごしたら、私は衝撃を受けると思う。不可能とは言わないが、衝撃を受けるだろう」
簡単に言えば、ロジャースとアダムスのつながりは特別なものだった。8シーズンの間に、2人はNFLで最も確実なコンビの1つに進化している。特に、計画されていたプレーが崩れて混乱に陥ったとき、ロジャースのアダムスへのバックショルダーフェードパスは2人が常に片方の動きを理解しているようで、とても調和がとれていた。フランチャイズの豊かな歴史の中で、アダムスはレシーブ(669回)とタッチダウンレシーブ(73回)で歴代2位、レシーブヤード(8,121ヤード)で歴代4位に輝いている。
2022年シーズンを迎えるにあたり、アダムスにとって新しいのはクオーターバックだけではない。ヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズ率いるまったく新しい攻撃システムの下でプレーしようとしているのだ。しかし、アダムスがフレズノ州立大学で2シーズンにわたってカーと共に過ごしていたことを踏まえると、ラスベガスでの新しい環境はそれほど馴染みにくいものではないのかもしれない。当時、カーとアダムスのコンビは36試合で3,031レシーブヤード、タッチダウン38回、キャッチ233回を記録。2人とも、2014年ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしている。
昨季、カーがヤード(4,804ヤード)とパス成功数(428回)でキャリアハイを更新した一方で、アダムスもレシーブ123回で1,553ヤードを記録してキャリアハイを更新し、タッチダウン11回を決めた。アダムスは2年連続でオールプロ、5年連続でプロボウルに選出されている。この2人のベテラン選手がそれぞれ黄金時代の真っ只中にいることを考えれば、レイダースがアダムスに多額の投資をした理由を理解するのはそれほど難しくないだろう。
パッカーズが2022年シーズンにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区4連覇を目指す中、4度MVPに輝いてきたロジャースがアダムスのようなダイナミックなレシーバーがいなくても成功を維持する方法を見つけられると確信しているファーブはこうコメントした。
「彼らは大丈夫だ。デイバント・アダムスのような偉大な選手の代わりをするのは難しい。アーロン・ロジャースの代わりをするのは難しい。そのような選手の代わりはいない。誰かを投入して、その人が自分の道を見つけるまでは他の人が足りない部分を補ってくれることを望むのだ。アーロンは優秀すぎる。(タンパベイ・バッカニアーズのQB)トム・ブレイディが毎シーズン、誰彼構わずチームをバラバラにするように――まあ、それはどうでもいい。それはアーロンの場合も同じだろう」
【RA】