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攻撃面での相性が“完ぺき”になると信じるドルフィンズWRヒルとQBタゴヴァイロア

2022年07月03日(日) 16:57


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Mary Holt】

マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルは今週、自身のポッドキャスト『It Needed To Be Said(イット・ニーディド・トゥ・ビー・セド)』で、彼自身もクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアも、自分たちの攻撃面での相性が2022年に“完ぺき”なものになると分かっていると断言した。

ヒルは今年3月にカンザスシティ・チーフスからドルフィンズにトレードされたばかりであるため、ヒルと新しいクオーターバックとの間で連携が深まるかどうかがドルフィンズに関する話題として大きな関心を集めている。

この数カ月間、ファンやメディアはタゴヴァイロアとヒルの練習風景を見ることができたため、この2人の関係性はしばしば話題になっていた。また、タゴヴァイロアのQBとしての問題点に対して批判の声が上がる中、ヒルはすぐに彼の最大の支持者の1人となり、常にタゴヴァイロアを持ち上げている。まず、タゴヴァイロアのディープボールがアンダースローになった動画が拡散されたときに、彼を擁護する内容を『Twitter(ツイッター)』に投稿。その後、ヒルは自身のポッドキャストの初回で、タゴヴァイロアはチーフスのQBパトリック・マホームズよりも正確なパサーとまで断言した。この発言には多くの人が驚かされたとともに、以前のファンからは怒りの声が噴出した。

このようにクオーターバックを声高に擁護する姿は、初年度に向けた練習を開始した2人の間に芽生えた仲間意識の表れにほかならないと言えよう。

ヒルのトレードは、ドルフィンズのフロントオフィスが今オフシーズンに行った多くの大胆な動きのうちの1つだ。この動きからは、チームが2022年にプレーオフ進出争いに加わることを目標としていることがうかがえる。そして、ドルフィンズが2016年以来のポストシーズンに進出するためにその努力を成果に結びつけたいのであれば、チームの先発クオーターバックと新しいスターレシーバーの相性を向上させる必要があるのだ。

タゴヴァイロアはポッドキャストでこの必要性について話した際、ヒルとの相性はまったく良くないと冗談まじりに語り、自分を批判する人たちをからかった。

タゴヴァイロアは「(相性は)十分に良いとは思わない。彼には何度もアンダースローしている。ただ言っているだけ。何度も彼にアンダースローした。彼はみんなに俺がディープボールを投げられないという話をさせるよう仕向けたんだ」とコメントしている。

しかし、真剣な話になると、まだ数カ月しか一緒に仕事をしていないことを踏まえると、オフェンスでの相性は最高だと2人は口をそろえている。ヒルはオフシーズンワークアウトを重ねるにつれて2人の相性はさらに良くなっているとも語っており、近い将来、フィールド内外で互いの動きを予想し合えるほど息が合うようになるだろうと予測している。

「すべて順調だ。相性も最高になる気がする」と強調したヒルは次のように続けた。「ある夜、午前2時頃、君は目を覚ます。台所に行くと、俺が君の皿を洗っているんだ。それくらい俺たちの相性は良くなるはずだ」

「“リーク、ここで何をしているんだ?”って言われそうだけど、そしたら俺は、“相性と絆を一緒に得ようとしている。俺がフィールドにいるとき、60ヤードのルートを走ってカムバックしようと思ったら、ちょうどそこにボールが必要なんだ。俺たちの相性はきっと完ぺきになる。ただ信じてほしい”って言うだろうな」

ここ数シーズンで良いプレーを見せながらもプレーオフ進出を逃していることを受けて、ドルフィンズが再び話題にのぼるようなチームになりたいと切望していることにヒルもタゴヴァイロアも気づいている。そして、オフェンスの成功は自分たちがいかにうまく連携してプレーできるかに大きく依存することも理解しているのだ。彼らが団結して結果を出せなければ、今オフシーズンの大げさな発言は少しも意味がなくなるだろう。

ヒルは「口先だけじゃだめだ」と話している。「今やっていることをやり続けて、コーチの言うことに従い、自分自身に従い、批判する人たちには好きに言わせておいて、モチベーションを高め、そして日曜日にプレーする。何事も何とかなるもんさ」

【RA】