ドルフィンズGMクリス・グリアの弟マイクがNHL史上初めての黒人GMに
2022年07月06日(水) 10:14この6年間、クリス・グリアは家族の中で唯一のジェネラルマネジャー(GM)だった。2016年にマイアミ・ドルフィンズのGMに就任したグリアは、それまでの16年間をチームのスカウト部門の一員として過ごした。最初はエリア担当者として働いていたグリアはその後にチームの大学スカウティングディレクターにまで昇格している。
しかし、現地5日(火)にサンノゼ・シャークスが弟のマイク・グリアをNHL史上初の黒人ジェネラルマネジャーとして採用したことで、家族の中でたった一人のGMというクリスのステータスは消滅した。
クリス・グリアはドルフィンズを通して声明を発表し、弟に賛辞を贈ることを忘れなかった。
「私はマイクのことをとてもうれしく、誇りに思っている。サンノゼ・シャークスの組織は優れた人格と誠実さを備えた人材を手に入れたことになる。彼は常にリンクの上でも外でも仲間から尊敬されてきた。マイクは毎日、仕事に対する倫理観と情熱を持って職務に取り組んでくれるだろう。マイクはゲームを理解し、GMとして成功するための知性、経験、知識を有している」
「すべての称賛は私たちを育ててくれた両親に贈られるべきものだ。私たちは父であるボビーを見てたくさんのことを学ぶことができ、とても恵まれていた。マイクとサンノゼ・シャークスの皆さん、素晴らしい採用おめでとうございます!」
マイク・グリアはNHLで14シーズンにわたってプレーし、エドモントン・オイラーズ、ワシントン・キャピタルズ、バッファロー・セイバーズ、そしてシャークスに所属していた。通算1,060試合に出場し、383ポイント(162得点、221アシスト)を挙げてホッケー選手としてのキャリアを終えている。
マイク・グリアは昨シーズン、ニューヨーク・レンジャーズのホッケー・オペレーション・アドバイザーを務めていたが、2014年から2018年にかけては兄と同じようにシカゴ・ブラックホークスのプロスカウトとして活躍したこともある。
シャークスの前GMダグ・ウィルソンが健康上の理由で4月に退任したのを受けて、マイク・グリアがその後を引き継ぐ形となった。チームは32勝37敗13分でパシフィックディビジョン内6位でシーズンを終えている。
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