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レイダースがサンドラ・ダグラス・モーガンを球団社長に任命、NFL史上初の黒人女性社長が誕生

2022年07月08日(金) 12:57

ラスベガス・レイダースのサンドラ・ダグラス・モーガン【AP Photo/John Locher】

ラスベガス・レイダースが現地7日(木)、サンドラ・ダグラス・モーガンを新球団社長として採用したと発表した。これにより、モーガンはNFL史上初めて黒人女性として球団社長に就任した人物となっている。

レイダースのオーナーであるマーク・デービスは声明で「サンドラがレイダースファミリーへの参加に同意してくれたことに感激している。彼女の経験、誠実さ、そしてこのコミュニティーに対する情熱は、私たちの組織にとってかけがえのないものになるだろう。サンドラに会った瞬間に、彼女はこれから重視すべき存在だと思った。彼女に指揮を執ってもらえることになり、私たちは非常に幸運だ」と述べた。

モーガンはダン・ベントレル暫定社長が就任から1年足らずで組織を去った2カ月後に採用された。ベントレルはチームの複数の従業員から寄せられた“敵対的な職場環境”に関する懸念をNFLに報告したことへの報復として解雇されたと主張している。

デービスは当時、ベントレルの疑惑についてコメントを控えていた。NFLはこの件に関する調査を続けている。

ベントレルはマーク・バデインが辞任したのに伴って2021年7月に球団社長の座を引き継いだ。バデインは、長年にわたってレイダースの社長を務めるも2013年に退任したエイミー・トラスクの後任として、2015年からその任に就いていた。

モーガンは木曜日に行われた就任記者会見で次のように話している。「マークと初めてこの機会について話し合ったとき、私は光栄に思い、謙虚な気持ちになりましたが、同時に多くの疑問も抱きました。この組織が最近、いくつかの問題に直面していることは周知の事実です。しかし、はっきりさせておきたいのは、私はここで何か隠したり、対処すべき問題や懸念を避けたりしないということです」

「私がこの役割を引き受けたのは、レイダースの明るい見通しを信じ、レイダースの未来を信じ、この組織の信条である誠実さ、コミュニティー、そして何よりも卓越性へのコミットメントを信じているからです。私は、あらゆる意味で多様性を祝福し、促進するデービス家のレガシーを信じています。私たちが今、ホームと呼んでいるこの地域が両手を広げてこのチームを受け入れてくれていることを信じています」

ラスベガス出身のモーガンは直近では2019年に任命されたネバダ州ゲーミング管理委員会の委員長を務めていた。モーガンはこれまでにネバダ州ゲーミング委員会委員、『AT&T』の渉外担当ディレクター、ノースラスベガス市の弁護士、『MGMミラージュ』の弁護士も務めてきた。

「私はこれまで、市の弁護士であれ、ゲーミング管理委員会であれ、他の役職でもトップに立ってきました。絶対に最後にはなりたくないし、明らかにこれ以上はないというところまでいきたかったのです」とモーガンはコメントしている。「しかし、コメントで申し上げたように、このことが私に与える影響は計り知れません。リーダーであり、先見の明を持っていた先人の女性たちには脱帽せざるを得ず、もし私が他の女性や女の子にインスピレーションを与え、助け、扉を開くことができたとしたら、それは私にとって信じられないほどの成果となります」

「チームの新社長サンドラ・ダグラス・モーガンを祝福する」

「サンドラ・ダグラス・モーガン、おめでとう! これはものすごくいろんな意味ですごいことだ! レイダーになってくれてうれしい! そして、マーク・デービスには脱帽だ!恵まれている!」

【RA】