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指名順位に関係なく新人WRたちが活躍すると予測するパッカーズQBロジャース

2022年07月08日(金) 15:52


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Jim Mone】

オフシーズンにグリーンベイ・パッカーズのトップワイドレシーバー(WR)たちがチームを去った後、新人パスキャッチャーたちがその穴を埋められるのかという疑問はトレーニングキャンプが始まるずっと前から残されてきた。それに対して、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは短い言葉で安心感を与えている。それは“深呼吸”だ。

現地6日(水)に『The Pat McAfee Show(パット・マカフィー・ショー)』に出演したロジャースは、今年のドラフトでパッカーズから指名を受けたワイドレシーバーの新人たちの成長について意見を語った。デイバント・アダムスがトレードでラスベガス・レイダースに移り、マルケス・バルデス・スカントリングがカンザスシティ・チーフスと新たに契約を結んだため、今年のドラフト指名選手はパッカーズのWRルームを再建する一助となることが期待されている。これまでに4度MVPを受賞してきたベテランQBのロジャースは、新人選手たちがNFLに適応できる能力を持っており、練習時間とベテラン選手の助けがあればすぐにでも質の高いレシーブターゲットに成長できると信じていると明かした。

ロジャースは「毎年、ヘルメットや短パンを身につけた選手についての意見が出始めるけど、みんなには、深く長い呼吸をして、今あるトレーニングキャンプの時間や、コーチングスタッフ、これからも築き続ける関係、それから、アレン・ラザードやランドール・コブ、サミー・ワトキンスみたいな仲間たちが若い選手をサポートしてくれることを信じようって言うつもりだ」とコメントしている。

アダムスは過去5シーズンにわたってロジャースのトップターゲットであり、そのうちの3シーズンで1,300以上のレシーブヤードを稼いできた。また、パッカーズに在籍していた4シーズンでそれぞれキャッチ1回あたり15ヤード以上を記録していたバルデス・スカントリングも、ダイナミックなプレーを生み出す選手として知られていた。彼らがチームを去ったことで、コブやラザード、ワトキンスといった選手はこれらの数字を補うという難しい任務を課せられている。この試みを促進するために、パッカーズは優秀なパスキャッチャーが豊富にそろっていた2022年のドラフト候補生に目を向けたのだ。

しかし、他の6チームが1巡目でレシーバーを指名したのに対し、出番が回ってきたときには1巡目指名権を費やすほどの選手が残っていなかったことから、パッカーズは1巡目指名権をWRポジションに使わないことを選択している。代わりに、2つの1巡目指名権をジョージア大学出身の守備選手2名に費やした。ワイドレシーバーの指名はドラフトの2日目と3日に行い、2巡目でノースダコタ州立大学のWRクリスチャン・ワトソン、4巡目でネバダ大学のロミオ・ドゥブス、そして7巡目でネブラスカ大学のサモリ・トーレを獲得している。

ロジャースは当時、価値が下がったらレシーバーのドラフトを待つというチームの理屈は理解できると語っていた。また、その判断に懸念を持つ人に対しては、パッカーズが伝統的にドラフト下位で指名された選手をトップ選手に育て上げるのに成功していることを思い出させている。実際、アダムスやコブ、すでに引退した元パッカーズWRのジョーディ・ネルソンは、いずれもドラフト2巡目で指名されたものの、チームでの数年間を通してその価値を十二分に証明してきたのだ。

ロジャースは水曜日、オフシーズンワークアウトで新人レシーバーたちを見た限りでは、彼らが同様の成功を収め、すぐにオフェンスに貢献する可能性を秘めていると思ったと強調した。

「体格的にも、3人とも間違いなくそれらしく見える」と話しているロジャースは「ドラフトで指名した3人は、みんな身体的に恵まれている。明らかに上位2人のドゥブスとワトソンは大きいけど、7巡目指名の選手も多くのものを備えている。だから、最高の状態になると思う」と続けた。

新人たちがシーズン開幕までに準備を整えるにはまだ課題が残されているが、一流のパッカーズ守備陣との練習で初期のレップスを重ねられることは新人たちにとって有益なことであり、それによって試合中のイメージをつかむことができると考えているロジャースは次のように話している。

「NFLのボールがどんなもんかを知るには、うちのトップ3コーナー(バック)であるジャイア(アレクサンダー)、エリック・ストークス、ラスル(ダグラス)と戦う以上に良い方法はないよ。だから、彼らはNFLにものすごく早く入門できるはずさ」

2022年シーズンに向けて、WR陣を充実させられるかが注目を集める中、ロジャースの発言からは、パッカーズが現在のWRルームに先発WRの退団による生産性の欠如を補う能力があると信じていることがうかがえる。

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