カンザスシティ・チーフスとレフトタックル（LT）オーランド・ブラウンはフランチャイズタグを付けられた選手のための現地15日（金）の最終期限までに長期契約の合意を結ぶことができなかった。テンダーにサインしなかったブラウンは、罰金を科されることなくトレーニングキャンプを欠席することができる。

ヘッドコーチ（HC）アンディ・リードは22日（金）、ブラウンがキャンプに来るかどうかは分からないと語った。

「分からない。彼がここに来るのかどうかは不明だ」とリードは言う。「来てくれれば、とてもうれしい。そうでなければ、われわれは前に進むだけだ。これまでもそうしてきた。こうした状況は始めてではない。私としては、進むというだけだ。次に誰がそこに入ることになろうと――ジョー・トゥニーなら直ちに入れることは分かっている――そうする必要があるならば、そうするまでだ。他にも何人か対応できる新顔がいる」

チーフスのベテラン勢は26日（火）にやってくる予定だ。22日はルーキーとクオーターバック（QB）の集合日だった。

ブラウンに代わってガード（G）トゥニーがLTに入るというリードのコメントは、ブラウンが来なかった場合のチーフスの自信を示している。彼らのオフェンシブラインに影響があるのは確かだが、現職の不在が長引いたとしても何もできなくなるわけではない。

期限までに契約できなかったことに驚きはあるかと聞かれ、リードはこう述べた。

「いいかい、いろいろなことが起こるものだ。それが今、われわれのいるこの世界だよ。何年も前からずっとそうだった。ベーブ・ルースがレッドソックスからヤンキースに移籍した頃からの話だ。偉大な選手に、プロスポーツの世界でこの手のことはたびたび起こる。それを乗り越えるんだ。選手として、チームとしてそれを乗り越え、前に進む」

彼のレフトタックルがトレーニングキャンプに来ないかもと聞いても、QBパトリック・マホームズは不満を口にしなかった。

「オーランドとは常に話している。俺と彼の間には素晴らしい関係があるんだ」とマホームズは言う。「そりゃ、契約してほしかったよ。彼だってそうしたかったはずだ。でも結局のところ俺たちはフィールドに出てフットボールをするしかない。彼がここに来て、またチームの一員になってくれることを楽しみに待っている」

ブラウンについて、今まで一緒にプレーした中で“最もスマートなフットボール選手の1人”と呼ぶマホームズは、金銭のためにホールドアウトする彼はチームプレーヤーではないとの見解に反論した。

「彼にいてほしいと思うのは、その人柄のためだ。彼がこのフットボールチームのリーダーだからだよ」とマホームズ。「だけど同時に、お金や契約の問題となると、俺は誰かに何かを強制するようなまねは絶対しない。家族を長期的に養っていこうとしているんだって分かってるからさ。でも、チームメイト、そして友人としては彼にここにいてほしいし、仲間でいてほしい」

昨シーズン、ボルティモア・レイブンズからトレードでチーフスに来たブラウンは16試合で先発し、3年連続でプロボウルに選出されている。フランチャイズタグでサインした場合は2022年に1,666万2,000ドル（約22億6,900万円）を得ることになる。

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