先週、ニューイングランド・ペイトリオッツがコーチ陣を発表した。そこには、ジョシュ・マクダニエルズの正式な後任となる守備コーディネーター（OC）がいなかった。

ペイトリオッツは元デトロイト・ライオンズヘッドコーチ（HC）のマット・パトリシアや元ニューヨーク・ジャイアンツHCのジョー・ジャッジを再び攻撃陣に迎えているが、いずれもOCとしてではない。昨シーズンからペイトリオッツに戻っているパトリシアの肩書はシニアフットボールアドバイザー／オフェンシブライン（OL）コーチであり、ジャッジの肩書はオフェンシブアシスタント／クオーターバック（QB）コーチとなっている。

ペイトリオッツがトレーニングキャンプを開始した現地26日（火）にメディア対応したビル・ベリチックHCは、オフシーズンの間ずっとそうだったように、最終的に誰がプレーコールするのかについて踏み込まなかった。

「何度も言ったと思うが、マットとジョーはあらゆる意味で傑出したコーチたちだと思う。彼らの業務が何を伴うにしろ、彼らは実に優秀で、全体的な戦略で並外れている。2人がいてうれしいし、彼らは素晴らしい仕事をしている」とベリチックHCは語った。

いつプレーコーラーを公表するのか問われたベリチックHCは、予想通りこれに対しても遠回りな回答しかしていない。

「私がヘッドコーチだ。最終的には私があらゆるものに責任を持つので、そのままにしておこう。そういうことだ」とベリチックHCは話した。

マクダニエルズがラスベガスへと去って以来、誰がオフェンスを動かすのかについての疑問は続いている。QBマック・ジョーンズが2年目を迎える中、チームが若きクオーターバックをどのように守り、成長させていくのかは、チーム施設外ではまったくのミステリーのままだ。

正式なコーディネーターがいないのは攻撃面だけではない。ベリチックHCは守備コーディネーター（DC）も指名していない。ラインバッカーコーチ（LB）のスティーブ・ベリチックとジェロッド・メイヨが、守備面の中心的な役割を継続している。

コーディネーターを指名しないことでペイトリオッツにはどういった恩恵があるのかと質問されたベリチックHCは、こう答えた。

「われわれは肩書やそういったものを重視していない。われわれが共に働き、最終的に良い成果を出すことが重要。われわれがやろうとしていることはそれだ。われわれは常にそれをやってきたんだ」

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