レイブンズ新人LBオジャボが未契約、保証金をめぐってホールドアウトへ
2022年07月28日(木) 12:37ボルティモア・レイブンズは以前から、2巡目指名のパスラッシャーであるデビッド・オジャボがしばらくいない状態であることを承知していた。オジャボは冬の間に負傷したアキレス腱の回復に努めている。
しかし、また別のタイプの不在期間がそこに加わったようだ。
オジャボはまだ契約にサインしておらず、レイブンズのトレーニングキャンプ開始時にホールドアウトしていると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(水)に放送された“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”で伝えた。ミシガン大学出身のオジャボは2022年NFLドラフトで指名された中で、まだルーキー契約を結んでいない唯一の選手だ。
ラポポートは「私の理解しているところでは、議論になっているのは3年目の保証だ」とし、次のように続けた。
「選手たちがどういった位置にいるか、そして、3年目にどれほどの金額が保証されているかの分布を見れば、ヒューストン・テキサンズは2巡目指名選手(ディフェンシブバック/DBのジェイレン・ピートリ)の3年目を完全保証している。これにより、誰もが少し流動的になった」
ピートリの3年目が完全保証されているのは例外的な対応であり、近年、きわめてスムースに進んできたルーキー契約に混乱を生じせるものと見なされている。
「3年目の保証については、基本的には両陣営がどれだけ50%に近づけるかの議論だ。それほど大きくはない。小さな議論だ。2つの陣営が、いかに妥協するか。彼らはまだ、合意にも至っていない」とラポポートは述べた。
通常、新人のホールドアウト――特に近年――はコーチやファンの間にパニックを起こすものだ。オジャボが大ケガからの回復中であるため、今回のホールドアウトについては異なった感覚がある。いずれにせよオジャボは練習することができないため、健康状態に問題のない選手のケースと比べれば、それほど懸念は大きくない。
ラポポートは「(負傷は)まったく重要ではない。彼らは保証について議論していて、それが今回問題になっているすべてだ」とつけ加えた。
とは言え、レイブンズはオジャボがサインするまで、トランザクション上の動きを取ることができない。いったん契約が成立すれば、オジャボはチームの非フットボール故障者(NFI)リストに置かれるだろう。アキレス腱の断裂はリーグに入る前の、ミシガン大学のプロデーで起こったものだ。
ナイジェリア生まれのオジャボは今春にドラフト全体45位で指名を受けた。2021年にはミシガン大学ウルバリンズのメンバーとしてサック11回、ファンブルフォース5回をマークしている。
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