ACL断裂からの復帰に向けて「強さ」を感じているセインツQBウィンストン
2022年07月29日(金) 00:27オフシーズン中、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から復帰を目指すクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンに関する話題はあまり聞こえてこなかった。デニス・アレンがヘッドコーチ(HC)となる最初の年にポストシーズンを狙うニューオーリンズ・セインツにとって、それは良いことだ。
昨年のレギュラーシーズン後半の10試合を膝のケガで欠場したウィンストンは、万全を期すため、オフシーズンのワークを休んでいた。だが、セインツのトレーニングキャンプがスタートしたフィールドに彼は戻ってきている。
現地27日(水)、復帰については「まだ段階を踏むことが必要」とウィンストンは話した。同時に、本当はミニキャンプの段階ですでに練習できる状態ではあったものの、チームが用心深いアプローチを選んだのだと彼は打ち明けている。
「(ミニキャンプの時点より)もっと爆発力がついたって感じかな」と彼はチーム公式サイトに話した。「その時点でも問題はなかったし、始める準備はできていたんだ。でも順序があるからね。回復のプロセスは決して止まらない。今は前より強くなったと感じるけど、練習が激しくなれば、いくつかのことを繰り返して、もっと積み重ねていかなきゃならないのは分かっている」
セインツは復帰に向けてウィンストンの様子を観察し続けるだろうが、キャンプ中にピッチカウントを決める段階にはまだないと彼は言う。
「それはノーだ」とウィンストンは否定した。「悪いけどノーだよ。それはない」
オフシーズンを通してチームは、頑丈なディフェンスがあって、オフェンスの主要ピースが戻ってくれば、ショーン・ペイトンのいない初めてのシーズンでタイトル争いができるという信念を感じさせていた。
ウィンストンはそのパズルの大きな一部を占める。昨シーズンの健康な状態だったときに、彼はオフェンスを動かせることを証明済みだ。バックアップとしてはベテランのアンディー・ダルトンが用意されている。
ACLを断裂してから9カ月もたたない中で、ウィンストンがこの段階で後退していないのは良いサインだ。過去、セインツは長引くケガに悩まされていたチームだっただけになおさらだ。
昨シーズンを全て欠場してキャンプで戻ってきたWRマイケル・トーマスは、開幕が近づくにつれてウィンストンとの信頼関係を構築していくのを楽しみにしている。
「ジェイミスはコンペティターだ」とトーマス。「彼は究極のコンペティターだ。いつも仕事の準備をしてやってくる。彼以上に努力できるヤツはなかなかいない。否定なんてできない。彼はエネルギーと情熱をもたらし、俺たちはそれを受け取るんだ。彼とプレーすることにワクワクしているし、力を合わせてチェーンを動かすのがすごく楽しみだよ」
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