バッカニアーズCジェンセンが膝の負傷でトレーニングキャンプを途中離脱、重傷の可能性も
2022年07月29日(金) 09:208月を目前にして、タイトル獲得を目指すタンパベイ・バッカニアーズの前に1つのハードルが立ちはだかっている。
現地28日(木)に行われたトレーニングキャンプで、センター(C)ライアン・ジェンセンが膝を負傷して練習場からカートで運び出された。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが伝えたところによると、ケガは深刻なものだと見られているとのこと。
ラポポートとガラフォロは、数日中にジェンセンのケガに関する確定診断が出ることが期待されているとつけ加えた。
ヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは木曜朝、チームはケガの重症度を把握していないと報道陣に明かしている。ジェンセンは負傷した直後に苛立ちからヘルメットを地面に叩きつけていた。『The Athletic(ジ・アスレチック)』のグレッグ・アーマンによれば、ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトはジェンセンが“ひどい気分”になっていると報道陣に語ったものの、最新情報についてはまだ得られていないという。
バッカニアーズの攻撃陣は木曜日のセッションで、チームに新たに加わったワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズとの初めてのレップスに取り組んでいたが、彼らが醸成してきた前向きな気運はジェンセンの負傷によって損なわれてしまっている。その後の練習では、ノートルダム大学出身で2年目のオフェンシブタックル(OT)であるロバート・ヘインシーが、カートで運ばれたジェンセンの代わりを務めた。
第55回スーパーボウルで優勝した当時からバッカニアーズの先発インテリアラインマンとしてチームに在籍しているのはジェンセンだけだ。そのジェンセンは、オフシーズンを迎えるにあたり、バッカニアーズが確保しなければならない必要不可欠なピースの1つと見なされていた。さらに、2月にガード(G)アリ・マーペットが28歳の若さで引退し、その翌月にGアレックス・カッパがフリーエージェント(FA)経由でシンシナティ・ベンガルズに移ったため、ジェンセンの存在はさらに重要なものとなっていた。
マーペットが引退してから1カ月も経たないうちに、2021年にプロボウルに選出されたジェンセンはバッカニアーズと3年3,900万ドル(約52億4,115万円)の契約を締結。これにより、バッカニアーズは最も重要な(そして、おそらく最も屈強な)インテリアラインマンを確保できたはずだった。それが今となっては、バッカニアーズが決して考えたくなかった不確定要素となっている。
【RA】