ニュース

コマンダースオーナーが議会の委員会で証言

2022年07月29日(金) 15:20

ワシントン・コマンダースのダン・スナイダー【NFL】

ワシントン・コマンダースのオーナーであるダニエル・スナイダーが現地28日(木)、NFLチームの職場における不正行為の経緯を調査する議会の委員会で証言した。リモート形式かつ非公開で行われた供述録取は10時間以上にわたって続けられた。

アメリカ下院監視・政府改革委員会の広報担当者とスナイダー側の広報担当者は、スナイダーの証言が東部時間18時30分以降に終了したことを独自に確認している。証言開始は午前8時とされており、スナイダーはイスラエルから『Zoom(ズーム)』を使用して出席した。

スナイダーの広報担当者は声明で次のように述べている。「ワシントン・コマンダースの共同オーナーであるダン・スナイダーは本日、委員会に提供したこれまでの協力に加え、宣誓した上で約11時間にも及ぶ供述録取を自発的に行った。スナイダー氏は職場の不正行為に関するすべての質問に答え、コマンダースの2年間における劇的な変化について説明し、組織の明るい未来への希望を語った」

一方で、委員会の広報担当者は木曜夜の時点でコメントはないとしている。

スナイダーは自身の弁護士団と委員会のメンバーが証言の条件に関するいくつかの問題を解決した後、自発的に証言することに同意した。同委員会は以前、当初発行した召喚状の条件に従ってスナイダーを証言させることに合意していた。

委員会はスナイダーの供述録取からどのような情報を公開するか、その裁量権を持っている。公聴会の内容は記録されていないが、記録文書は作成される予定だ。

今回の証言が行われる約1カ月前、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルはズーム経由で委員会に出席し、ワシントンの職場文化とそれに関するリーグの調査について話している。スナイダーは同じ公聴会で証言するよう召喚を受けていたが、弁護士を通じてそれを拒否していた。

リーグは弁護士のベス・ウィルキンソンを雇用して職場の不正行為を調査し、結果としてワシントンに1,000万ドル(約13億3,421万円)の罰金を科したものの、調査結果をまとめた報告書を公表しなかった。これを受けて委員会は昨年、この調査を開始している。

スナイダーの証言は9月に始まる2022年シーズンに向けて行われているコマンダースのトレーニングキャンプの練習2日目に実施された。

委員会の広報担当者は証言の前に、スナイダーが「完全かつ完ぺきな証言を行い、秘密保持契約やその他の守秘義務契約に隠れることなく、コマンダースの有害な職場環境に与えてきた影響やそれに関する認識、およびNFLの内部調査を妨害する行為について、委員会の質問に答えることを約束した」と明かしている。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【RA】