ブロンコスでスーパーボウルを制したDEデレク・ウルフが10年のキャリアに幕
2022年07月30日(土) 16:18ディフェンシブエンド(DE)デレク・ウルフのフットボールキャリアはオハイオ州とペンシルベニア州の州境で始まった。それはデンバーで幕を閉じようとしている。
NFLで10シーズンを過ごしたウルフが現地29日(金)に引退を表明した。
“After 🔟 seasons in the NFL, I’ve decided it’s time to step away from the game. Time for a new beginning.” #ThankYouDWolfe x @Derek_Wolfe95 pic.twitter.com/qeCyOrKLw7
— Denver Broncos (@Broncos) July 29, 2022
「NFLで10シーズンを過ごした後、このゲームから離れる時が来たと判断した。新たな出発の時だ」
デンバー・ブロンコスから2012年NFLドラフト全体36位指名を受けてリーグ入りしたウルフは、ルーキーシーズンにタックル40回(うちフォーロス9回)、サック6回を記録し、2巡目で指名する価値があったことをすぐに証明している。そこから8年間ブロンコスに在籍したウルフは、チームがスーパーボウルを目指す中、ディフェンシブフロントで重要な役割を担っていた。
2015年シーズンにはタイトル獲得が現実のものとなっている。このとき、ブロンコスの強力なディフェンスはクオーターバック(QB)キャム・ニュートン率いるカロライナ・パンサーズを抑え込み、第50回スーパーボウル優勝を後押ししてQBペイトン・マニングを勝者として引退に向かわせた。
ウルフは引退発表の際に公開した映像で「自分の中では、あのスーパーボウルは1年を通して1番やりやすい試合だったと思っている。すべてのシーズンを通してだ。俺たちの勝利を否定するものなんて何もないと分かっていたから、1番簡単な試合だった。俺たちは負けるはずがない。ただそう確信していた」と話している。
1シーズンの出場数が11試合未満になったことはないとはいえ、ウルフはそれ以降のブロンコス在籍期間にケガに悩まされることが多くなり、2017年から2019年にかけては首のケガと肘の脱臼で2度故障者リザーブ(IR)に置かれていた。
ウルフのデンバーでの生活は2019年シーズンを終え、ブロンコスがテネシー・タイタンズとのトレードで7巡目指名権と引き換えにDEジャーレル・ケーシーを獲得したときに終了した。そのわずか2週間後、ウルフはボルティモア・レイブンズと契約して1シーズンの間、プレーしている。しかし、股関節の負傷により2021年のレギュラーシーズンの試合には出場できなかった。
引退が迫っているにもかかわらず、ウルフはブロンコスから2012年ドラフトで選ばれたときに出会った場所を今も自分の居場所だと思っているようだ。
「デンバーが自分のホームだと思っている」と語ったウルフは「今は、ここの出身だというような気がしている。10年間ここに住んできた。ここが大好きなんだ」と続けた。
【RA】