契約交渉中にはったりをかけたことを認めるシーホークスWRメットカーフ
2022年07月31日(日) 09:50契約延長のための新たな契約書のインクが乾いた今、シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフは秘密を漏らせるようになっている。契約交渉中にチームにはったりをかけた、と。
メットカーフは合意に近づくためにジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーに対して“ホールドイン”を脅し文句に使ったと示唆している。
現地29日(金)、メットカーフは「ジョンにはったりをかけたけど、俺はここに残るつもりだった。離れるつもりはなかった。それは知っておいてもらいたい。俺はここにいたかった。ここでプレーしたかったから、手を打ててうれしい」と明かした。
ホールドイン戦術――契約が成立するまでの間、キャンプには集合するものの練習には参加しないこと――は今オフシーズン、選手たちの交渉術として以前よりも一般的になっている。そして、それが功を奏したのだ。
シーホークスとメットカーフは金曜日に3年7,200万ドル(約95億9,364万円)の契約延長で合意に達した。この契約は5,800万ドル(約77億2,821万円)が保証されている上に、歴代ワイドレシーバーで最高額にあたる3,000万ドル(約39億9,735万円)のサインボーナスが含まれている。契約期間は2025年シーズン末までであり、メットカーフが28歳になった直後に契約が切れる予定だ。
今オフシーズンはNFLの有名ワイドレシーバーが次々と大型契約を結んでおり、今回はその最新事例となっている。シーホークスとメットカーフは3月に行われたNFLスカウティングコンバインで交渉を開始した。
新人契約の最終年を迎えようとしていたメットカーフは、新たな契約が成立しなければ来春にはフリーエージェント(FA)になるはずだった。シーホークスは来春にメットカーフにフランチャイズタグを使用することもできたが、今すぐに契約を成立させることに意欲的だったようだ。
また、シュナイダーGMはメットカーフがプレーしないと脅してきたことについては気にしていないとほのめかしている。
「彼がここにいてくれる存在であることも、(ファンに)優勝できるチームを提供するためには長くいてもらわないといけない存在であることも分かっていた」とシュナイダーGMはコメントした。
いずれにせよ、契約は成立している。両者とも好きなように自分たちが優位に立ったと主張することはできるが、肝心なのは、最高の若手レシーバーの1人が当分の間、同じチームにとどまることになったということだ。
【RA】