新体制のWR陣に自信をのぞかせるパッカーズQBロジャース
2022年07月31日(日) 12:14グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは多くのファンが懸念しているほど、ワイドレシーバー(WR)陣の状況について心配していないのかもしれない。
ロジャースは現地30日(土)、今オフシーズンにトレードでラスベガス・レイダースに移ったWRデイバント・アダムスを失ったという観点から現在のレシーバー陣をどう捉えているのかという質問を受けている。そのロジャースは今のオフェンスで新たなターゲットを見出すことへの挑戦に気後れしている様子を見せなかった。
ロジャースは土曜日に『Back Together Saturday(バック・トゥゲザー・サタデー)』で「今のメンバーを気に入っている。確かに、去年の大部分でターゲットになって素晴らしいシーズンを送ったデイバントはもういないから、その分だけボールもヤードもタッチダウンも減るだろう。だから、今は誰がその状況でプレーを生み出すのかというのが問題だ」とコメントしている。
現在のWR陣の中で大きな役割を果たす準備が十分にできていると見られているのはアレン・ラザードだ。ラザードは昨シーズンにタッチダウン8回を決めて好調なシーズンを過ごしている。今週、アダムスもラザードも将来、殿堂入りするだろうと冗談まじりに話していたロジャースは、ラザードに抱いている明確な期待を真剣な口調で語った。
「どう見てもアレン・ラザードがナンバー1の役割を担うことになるだろうね」とロジャースは言う。「最初のブロッカーとして、またニッチな存在として、彼にとってはとてもシームレスな移行になると思うし、投げる機会も多くなって次第に高い頻度でナンバー1になると思う」
また、パッカーズが今年のドラフト2巡目で指名したWRクリスチャン・ワトソンや4巡目で指名したWRロミオ・ドゥブスも加勢する可能性がある。ワトソンは現在もPUP(故障者)リストに置かれたままだが、ロジャースは彼が“数週間で”戻ってくることを期待していると強調した。
練習の観察者によると、ワトソンが不在の中、ドゥブスは何度か素晴らしいキャッチを決めてキャンプの初期段階で注目を集めている優秀な選手のうちの1人になっているという。ロジャースは昔から新人に頼りきることはないものの、ドゥブスが初期段階で好印象を与えているのは明らかだ。
ロジャースは「ロミオ・ドゥブスはキャンプですごくいいスタートを切っている」と話しており、こう続けている。「彼はいくつかのプレーで多くの注目を集めている。そのアプローチが好きだ。L.A.の都心近くからネバダに移った彼は、すごく控えめで謙虚な子さ」
「この間、ランチの席で彼と一緒になって、本当に単純に驚いていたんだ。あれだけ多くのチームが彼を見送ったのはびっくりだ。どんな理由があったにせよ、ロミオと彼の滑り出しには、みんながとても好感を持っている」
ロジャースは長年のチームメイトであるWRランドール・コブや、フリーエージェント(FA)として契約を結んだWRサミー・ワトキンスについても言及している。コブについては「いまだに優れたスロットレシーバー」だと思っているとし、ワトキンスについては「多くの経験」を持ち、「多くを証明してきた」選手だと思っていると明かした。
「彼らはより多くのプレーを経験しているから、ちょっと危険な存在だと思う」とロジャースはコメントしている。
しかし、穏やかな話題が続いていたちょうどそのとき、ロジャースはかなり大きい警告を発した。ロジャースはパッカーズがフルコンタクトの練習にまだ取り組んでいないことを指摘している。
ロジャースは「物事を等しくみるための良い方法は――何回も言っているし、みんなも同じように感じていると思うけど――パッドだ。来週、パッドを装着すれば、フロントがどれだけ優れているか、アウトサイドにどれだけ自信を持てるか、そしてディフェンスがどれだけ優れているかが分かるだろう」と強調している。
そのときになれば、現時点でWR陣に自信を抱いている様子を見せているロジャースが、今と同じくらい自信を持っているかどうかも分かるかもしれない。
【RA】