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RBエリオットを中心に据える方針を支持するカウボーイズオーナー

2022年07月31日(日) 12:24


ダラス・カウボーイズのジェリー・ジョーンズとエゼキエル・エリオット【NFL】

ダラス・カウボーイズのファンがランニングバック(RB)トニー・ポラードにより大きな役割を与えることを望んでいる一方で、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズはRBエゼキエル・エリオットの重要性を強調し続けている。

ジョーンズは『Back Together Saturday(バック・トゥゲザー・サタデー)』に出演した際、チームはポラードをフィールドに出したいと考えているものの、ジークの愛称で親しまれているエリオットのキャリー数を犠牲にしてはならないと述べた。

「われわれはトニー・ポラードを出さないといけない。いやでも本当に、ジークがうちのメインの選手にならなければならないし、実際にそうなのだ。いろいろな方法で彼を目立たせることができる。彼がプロテクション能力を武器にパスゲームで何ができるかは誰もが知っている。特にジークについては、決して過小評価してはならない。ジークがバックブロッキングとして出ているとき、彼にはいくらか負担がかかる。だから、彼にはその能力があるのだから、ジークをわれわれがやっていることの中心に据えることが重要だ。それからポラードだが、ポラードには多くの機会がある。ジークがそっちにいるとき、ポラードには多くの機会がある。ポラードがボールを持つ必要がある」

カウボーイズはエリオットのキャリー平均ヤードが減っているにもかかわらず、彼が攻撃陣にとって不可欠な存在であるとし、その理由としてパスプロテクションにおけるエリオットの重要性を強調してきた。

エリオットは昨季、試合平均キャリー(13.9回)で過去最低の記録を出した。また、試合平均ランヤードは58.9で、キャリー平均ヤードでは4.2をマークしている。膝のケガを抱えながらプレーしていたエリオットは、特にシーズン後半に苦戦を強いられ、シーズン第1週から第6週にかけてのキャリー平均ヤードが5.1だったのに対し、シーズン第8週から第18週にかけては3.6にまで落ち込んだ。また、コンタクト後のキャリー平均ヤードでは2.7をマークしている。

一方で、ポラードは最小限のレップスで爆発的な能力を発揮した。ポラードは2021年にキャリー(130回)、ランヤード(719ヤード)、スクリメージヤード(1,056ヤード)でキャリアハイを更新。キャリアで初めて1,000スクリメージヤードを達成している。コンタクト後のキャリー平均ヤードは3.6と、昨年のNFLで5番目に多かった。

カウボーイズはワイドレシーバー(WR)陣に問題を抱えている――ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの復帰を目指しているWRマイケル・ガラップは、すでにシーズン第1週には間に合わないと発言している――ため、ポラードは広い範囲で出番が増える可能性がある。

エリオットがリードバックであり続けるというジョーンズの主張は、今シーズンのカウボーイズが以前よりもRBを2人配置するフォーメーションを起用することを示唆しているはずだ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、カウボーイズは2021年シーズンに1,153回のスナップのうちわずか57回しかRBを2人配置するフォーメーションを用いなかったという。エリオットの出番を大幅に減らすことはないとしても、カウボーイズはポラードをフィールドに出す方法を見つけなければならない。

【RA】