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食生活の改善と禁酒の効果を実感するチーフスDEクラーク

2022年07月31日(日) 16:30

カンザスシティ・チーフスのフランク・クラーク【AP Photo/Reed Hoffmann】

カンザスシティ・チーフスとディフェンシブエンド(DE)フランク・クラークは今オフシーズンに契約を見直して2年2,900万ドル(約38億6,411万円)という内容に再編し、クラークのチームへの復帰を確実なものにしている。

しかし、その前にヘッドコーチ(HC)アンディ・リードとクラークとの間には率直な話し合いが持たれていた。

クラークは現地30日(土)に報道陣に対し、昨シーズン終了後に話し合った内容の要点を説明している。簡潔に言えば、リードHCはクラークに、2021年のプレーは満足のいくものではなかったと告げていたのだ。

クラークはリードHCから言われた内容について「きっぱりと“君がどんなタイプの選手かは分かっている。君自身も自分がどんなタイプの選手なのか知っているはずだ。今シーズンはそれを見せてくれなかった”と言われた。きっぱりとね」と話している。

昨シーズンに14試合に先発出場してサック4.5回、フォースドファンブル2回を記録したクラーク。サック数はシアトル・シーホークスで過ごしていたルーキーシーズンの記録に次いで低かった。昨シーズンのプレーオフ3試合では、タックルフォーロス1回とファンブルリカバリー1回をマークしたものの、サックは0回、タックルも7回にとどまっている。

クラークを呼び戻したチーフスは、ドラフト1巡目指名権を費やしてDEジョージ・カーラフティスも獲得した。また、つい先日には、昨季にシーホークスでサック8.5回をマークしてキャリア通算では96回のサックを誇るDEカルロス・ダンラップをチームに迎え入れている。

クラークは2019年シーズン末にチーフスのスーパーボウル優勝を後押しした最大の貢献者としての姿を取り戻すために、今オフシーズンにライフスタイルの一部を変えなければならないと思ったようだ。

最も大きな変化は食事から赤身肉を排除したことと、アルコールを制限したことだと明かしたクラークは次のようにコメントしている。

「酒を飲むのをやめた。体重に関しては、アルコールが大きく影響しているし、それをなくすというのはつまり、糖分をとらないということだ。だから最終的に、本当にシーズン終了直後に酒を飲まなくなった」

少なくとも2018年から慢性的な胃の不調に悩まされてきたクラークは、オフシーズン中にその症状が再び現れたときに問題を引き起こす原因になっている可能性が高いものを突き止めた。

「体調を崩したのは2月だった。胃と胃腸全体の調子が悪かった。酒を飲まなくなってから1つも問題が起きていないし、なんとなく納得がいくようになっていった」と説明しているクラークはこう続けている。

「そうやって過ごして、トレーニングをしていくうちに、体が応えてくれているのを感じた。起き上がれる。昼夜を問わず、ずっとワークアウトに取り組める。俺はそれに専念した」

また、家族に対する責任感が強くなったこともこの取り組みに拍車をかけている。クラークは家族に正しいメッセージを送るためにも、自分自身をより良くしようと思ったのだ。自分がもう何年も前から飲み過ぎていることを分かっていたと話しているクラークは、次のように語っている。

「リーグに入ろうとしている若い子と同じくらい飲んでいた。カレッジを出てすぐの頃はそんなもんだろ。俺はミシガン大学に通っていた。パーティーばっかりの学校さ。あのときは楽しんでいた。そういうのって楽しいだろ? 試合の後も、合間の時間もそうだった」

「いつかは大人にならなきゃいけない。俺には3人の子どもがいる。毎日子どもたちに見られているし、6歳の娘はパパが正しい決断を下すことを期待している。酒に溺れたり、時間を無駄にしたり、大事なことを見逃したりするわけにはいかない。俺の人生には大事な日が山ほどあるんだ」

チーフスはクラークの新しい健康法が実を結び、2022年シーズンが実り多いものになることを願っているはずだ。

【RA】