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ハッピーバースデー、トム・ブレイディ! 45歳を記念する10の逸話

2022年08月04日(木) 15:16


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Jason Behnken】

現地3日(水)、G.O.A.Tが45歳になった。

タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)であるブレイディの誕生日はまだNFLの祝日にはなっていない。リーグが“トム・ブレイディ・トレーニング・キャンプ・デー”――ファンがヤギ(goat)と戯れてケーキを食べる日――を設立するには10年かかるだろう。

「俺の古株リーダー @TomBrady に一足早めのハッピーバースデー」

1977年8月3日、カリフォルニア州サンマテオに生まれたトーマス・エドワード・パトリック・ブレイディJr.はNFLの記録を破り続けている。特に、年齢関連でそれが著しい。時の神はブレイディが受けるすべてのスナップを歯噛みしながら見つめている状態だ。

シーズン第1週に最初のパスを成功させた瞬間、ブレイディは殿堂入りしているジョージ・ブランダに並んで、NFL史上2人目の45歳以上でパスヤードを記録した選手になる。同じ年齢でのラッシングヤードやキャッチ記録については、まだ残した者がいない。ブレイディはNFLで歴代最初の、45歳以上でラッシングヤードやキャッチを記録した選手になりそうだ。

TB12の誕生日を記念して、優秀な『NFL Research(NFLリサーチ)』チームが一丸となっていくつかの記録をまとめた。シュガーフリーのアボカドケーキをむさぼりつつお楽しみいただきたい。

1. ブレイディが生まれた1977年のアメリカンカルチャー

興行成績1位の映画は“Star Wars(スター・ウォーズ)”
年間人気トップの楽曲はロッド・スチュワードの“Tonight’s the Night (Gonna Be Alright)/今夜決めよう”
視聴率最高のテレビ番組は“Laverne & Shirley(ラバーン&シャーリー)”
スティーブン・キングの“The Shining(シャイニング)”が刊行
Appleが同社初のパーソナルコンピューター“Apple II(アップル2)”を発売

2. ブレイディのドラフト以降の世界

ブレイディがニューイングランド・ペイトリオッツにドラフトされた2000年4月16日より後に生まれた現役選手は104名。彼らはTB12がいないNFLを知らない。

3. 2022年ドラフトの上位指名選手たち

バッカニアーズが2022年ドラフトの最上位で指名した選手(全体33位のDTローガン・ホール)は2000年4月22日生まれ。ブレイディがドラフトされた6日後だ。2022年ドラフトの上位12名はブレイディがドラフトで指名を受けた後で生まれた。

4. 現役ヘッドコーチたち

現役ヘッドコーチ32名中、13名がブレイディの年下。うち2人はブレイディがいた当時のペイトリオッツにドラフトされたQBだった(2008年のケビン・オコンネルと2003年のクリフ・キングスベリー)。

5. ブレイディ40代でのパッシングヤード

ブレイディが40代に入ってから記録したパッシングヤード(2万2,938)は一部の有名QBたちのキャリア通算記録を上回っている。

ロジャー・ストーバック(2万2,700)
マイケル・ビック(2万2,464)
サミー・ボウ(2万1,886)
ニール・オドネル(2万1,690)
ジム・マクマホン(1万8,148)

6. ブレイディ40代のタッチダウンパス

ブレイディが40代に入ってから記録したタッチダウンパス(168回)は一部の有名QBたちのキャリア通算記録を上回っている。

トロイ・エイクマン(165回)
ジム・プランケット(164回)
バート・スター(152回)

7. 2021年シーズンのトータルタッチダウン

ブレイディは44歳だった2021年のレギュラーシーズンにトータルタッチダウン数(パス43回、ラン2回)でNFLをリード。タッチダウン総数が45回を超えるのはキャリア2回目(1回目は2007年)だった。キャリアを通じてタッチダウン45回以上のシーズンを2度送っているのは3人だけ(ペイトン・マニング、アーロン・ロジャース)。40歳以上でそのようなシーズンを送ったのは今のところブレイディのみだ。

8. プレーオフを含めたタッチダウン数

プレーオフの数字を含めると、ブレイディはこれまで4シーズンでタッチダウン45回を超えたことがある。これはNFL歴代1位の数字だ(ブレイディが達成したのは2007年、2011年、2020年、2021年)。キャリアを通じて複数回そういったシーズンを送ったのはロジャース(3回)、マニングとパトリック・マホームズ(2回)だけとなっている。

9. 4,500パスヤード

ブレイディはキャリアを通じて4,500パスヤードを超えたシーズンが13回ある。NFL最多の記録だ。10回以上達成しているのは、他にはドリュー・ブリーズ(12回)のみだ。

10. スポーツ以外での45歳にまつわる逸話

トム・ハンクスは45歳だった2002年にアメリカン・フィルム・インスティテュートの生涯功労賞を受賞
サミュエル・L・ジャクソンが映画“Pulp Fiction (パルプ・フィクション)”でジュールス・ウィンフィールドを演じたのは45歳のとき
フォード・モデルTはヘンリー・フォード45歳のときの発案
ポール・サイモンは45歳だった1987年にグラミー賞(“You Can Call Me Al/コール・ミー・アル”などが収録されたアルバム)を受賞
J.R.R.トールキンが“The Hobbit(ホビットの物語)”を45歳で発表
テッド・ダンソンがテレビコメディ“Cheers(チアーズ)”第11シーズンでサム・マローンを演じたのが45歳のとき

「45歳にして陰りなし。誕生日おめでとう @TomBrady」

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