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グッデルコミッショナーがQBワトソンの処分に対する上訴の審問担当者に元ニュージャージー州法務長官を指名

2022年08月05日(金) 11:23

クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Ron Schwane】

現地4日(木)、個人行動規範の違反によってクリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンに科された6週間の出場停止処分への上訴について、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが審問の担当者として元ニュージャージー州法務長官のピーター・C・ハーヴィーを指名した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じている。

リーグが木曜日に発行した声明には「ハーヴィー氏は以前にニュージャージー州の法務長官を務めており、今はニューヨークのパターソン・ベルナップ法律事務所のパートナーとなっている」と記されている。

「彼はまた、連邦検事の仕事もしていた。家庭内暴力や性的暴行を含む刑法の経験が豊富であり、NFLの個人行動規範を含め、NFLや他のプロフェッショナルリーグの職場の方針に助言を行っている。ハーヴィー氏は他の仲裁でもコミッショナーの指定代理人を務めてきた」

ハーヴィーは2003年から2006年にニュージャージー州法務長官の任にあった。

NFL懲戒責任者のスー・L・ロビンソン判事によるワトソンへの裁定に上訴することを水曜日に発表。日曜日にロビンソン判事の裁定に上訴する意向はないことを示していたNFL選手会(NFLPA)は、金曜日までにリーグの上訴の意思に応答する予定だ。

元連邦地方裁判所判事だったロビンソンは月曜日にワトソンへ6試合の出場停止処分を言い渡しており、16ページにおよぶ報告書で“ワトソン氏が性的暴行、すなわち他の個人に対してその安全と幸福な生活に真の脅威を与える行為、また、NFLの品位を弱体化させ、リスクにさらす行為”にかかわることによって“(個人行動)規範に抵触したことを示すきわめて多数の証拠をもって”NFLが“証明の責任を果たし”たと述べていた。

ロビンソンの報告書によれば、NFLは少なくとも2022年シーズン全体で出場停止にするべきだと論じていたという。しかしながら、ロビンソンは自身の裁定を下す中で“同様の状況にあった選手たちへの対応との公正さと一貫性の基準によって制約を受けた”としている。

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