WRパトリックの代わりに活躍が期待されるブロンコスTEオクウェンブナムとドゥルシッチ
2022年08月05日(金) 14:36ワイドレシーバー(WR)ティム・パトリックが膝を負傷してシーズン終了になったことを受けて、デンバー・ブロンコスは大柄なパトリックが生み出してきた成果をどう補うかを模索している。
ブロンコスにはジェリー・ジューディやコートランド・サットン、K.J.ハムラーといった頼りになる3人のレシーバーがいるものの、パトリックがレッドゾーンで見せてきたような活躍は得られないだろう。
過去3シーズンにわたって、パトリックはレッドゾーンでタッチダウン8回をマークしてきた。これは元チームメイトのタイトエンド(TE)ノア・ファントと並んで同期間におけるチーム最多記録となっている。
サットンの体格の良さはパトリックの穴を埋めるのに役立つかもしれないが、TEアルバート・オクウェンブナムとドラフト3巡目指名を受けた新人TEグレッグ・ドゥルシッチにもより多くの仕事が回ってくるようになるはずだ。
ヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットはブロンコスがパトリックの穴を埋めるためにはタイトエンドがステップアップする必要があると話している。
チーム公式サイトによると、ハケットHCは「彼らはそうあらざるを得なくなる」と述べたという。「もちろん、パトリックがここにいないのはとても残念だが、これは誰かがステップアップする機会になる。特にレッドゾーンにおいて、タッチダウンを決める機会があれば、いろいろな選手を活用する。それが私たちのやるべきことだ。そのエリアでは、常に全員がフィールド全体と・・・スキルのある選手たち全員をカバーする必要がある。誰がステップアップするのかを見るのが楽しみだ。誰かがやらなければならない」
ドゥルシッチは今オフシーズン、ケガをする前にオクウェンブナムとTE1の立場を争っていた。パトリックのケガを受けて、ドゥルシッチはパスキャッチャーとしてより重要な役割を担うようになる可能性がある。
「多くの選手がいるし、彼らは体が大きいだけじゃなくて走ることもできる」とハケットHCは強調した。「彼らのことを見ていたらそれを何度か見たことがあるだろう。ドゥルシッチが戻ってきて徐々に仕事を再開している中で、アルバートと(TEエリック)ソーバートが走って、(TEアンドリュー)ベックもいい感じに走っているところを。そういう柔軟な選手がライン上にいて、マッチアップをうまく利用するためのブロックができ、同時にフィールドを縦方向に広げられるとなると、本当にワクワクするものだ」
パトリックはハケットHCのオフェンスで“ビッグ・スロット”の役割を果たすオプションとしても見られていた。この点に関しては、これから補充しなければならない。ブロンコスは特にレッドゾーンで2人のトップタイトエンドにそうしたスナップを担当させる可能性がある。
オクウェンブナムは「俺は・・・このオフェンスの素晴らしいところは、特にタイトエンドポジションに関して言うと、どこにでも選手を配置できる点だと思う」とコメントし、こう続けた。「ラインバッカーと戦わせたら、俺の方が速いだろう。DB(ディフェンシブバック)と戦わせたら、俺の方が大きいだろう。それが直接的にミスマッチを生むんだと思う」
パトリックの負傷はキャンプ序盤のブロンコスにとって悲惨な打撃となった。しかし、彼らには調整する時間がある。2022年シーズンにレッドゾーンにおけるトップクラスの脅威を使えなくなる中で、タイトエンドをフォーメーション内で動かすことはハケットHCが大柄な選手から生産性を引き出す一つの方法となるはずだ。
【RA】